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単独での行動を好むと思われているサメだが、実は人間が考えているより社会的な生き物なのかもしれない。
海洋科学者たちは、サイモンとジキルと名付けられた2匹のホホジロザメが、北アメリカ沿岸を4000マイル(約6400キロ)以上にわたり、ともに旅していることを発見した。
海洋研究機関OCEARCHのボブ・ヒューター主任研究員は、「これは画期的な発見である可能性があります」と8月6日にFacebookに投稿した動画で説明している。
「ホホジロザメは単独で活動する生き物で、私たちは一緒に行動するとは思っていませんでした。しかし、サイモンとジキルは同時に同じ場所に向かっており、仲間であるように見えます」
研究者たちは2022年12月に、アメリカ南東部でサイモンとジキルを捕獲し、追跡装置を取り付けて海に戻した。
その後、この2匹の若い雄のホホジロザメは北上して、カナダ・セントローレンス湾に到達したが、その間ずっと長い旅路をともにしていた。
ヒューター氏は「こんな行動は見たことがない」と驚いている。
近年、「サメは孤独を好む」という認識を覆す可能性のある研究が増えている。
フロリダ国際大学の生態学者ヤニス・パパスタマティウ氏は、ホホジロザメが特定の場所で数時間一緒に過ごすことが、過去の研究でも確認されているとニューヨークタイムズに語っている。
同氏によると、サメの中には交尾のほか、敵を撃退したり餌を見つけたりするなどの目的で、群れを作る種類もいる。
さらに、パパスタマティウ氏は2022年のカンバセーションへの寄稿で、オーストラリアで行われた調査において、アシカの群生地に集まっていたホホジロザメのグループの中には、同じ仲間と時間を過ごす個体がいたことが確認されたと書いている。
「お互い近くにとどまるだけでなく、特定の親しい仲間と過ごすという事実から、私はホホジロザメは人間が考えているより社会的な生き物なのかもしれないと考えるようになりました」
ヒューター氏は、追跡装置をつけた時に採取したサイモンとジキルの血液サンプルを分析して、2匹が兄弟であるかどうか、もしそうであれば、それが彼らの親密な関係にどのような影響を及ぼしているかを調査するとOCEARCHの動画で述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
サメにも「親友」がいた可能性。孤独と思われていたホホジロザメが仲間と長旅をともにしていた