ちいかわの世界には特徴的なキャラクターが続々と登場しますが、なかでも古本屋ことカニちゃんは、今まで登場してきたキャラクターの中でも異例の登場を果たしている存在と言えます。見た目もしぐさもかわいいのですが、他のキャラクター同様に何か謎も感じる不思議なカニちゃんです。そこで関係のあるキャラや正体の考察なども踏まえてカニちゃんを紹介したいと思います!
そもそも「ちいかわ」という作品はイラストレーターのナガノさんによって生み出された漫画で、2020年よりTwitter上で連載が始まって2021年に単行本として刊行されました。この作品は二頭身の動物キャラクターであるちいかわを中心に、友達のハチワレとうさぎが織り成す日常を描いていますが、基本的に一話完結ものとして、ちいかわたちの生活や冒険を通じて様々なエピソードが展開されます。
ちいかわという作品が特徴的かつ魅力的である要素として、ちいかわたちが仕事で収入を得て暮らしているという現実的な設定や不条理でシビアなストーリー展開があると思います。ちいかわたちが試験を受けるも片方だけ合格してしまったり欲しいものを出す杖を使って、怪物になってしまったりとユニークで奇抜なストーリーが展開され読者を引き付けました。また作中の独特な言い回し「ちいかわ構文」や実在の食品が登場するというのも面白味のひとつですね!
ちいかわの世界は自然豊かな風景が広がる一方、文明的な要素も持ち合わせている部分が特徴的で面白いので、人気の高さにも納得です。公式Twitterアカウントのフォロワー数はなんと200万人以上となっていて、2022年10月時点で電子版を含む累計部数は100万部を突破しています! さらに2022年4月からはテレビアニメとして放送されており、テレビ内でも人気を博す作品となりました。
どんどん人気が高まっているちいかわですが、その中で活躍するキャラクターの中でもカニちゃんは「ちいかわ族の見本」と言っていいくらいかわいくて大人しくてとっても優しい存在で、とにかく愛でたくなるのがカニちゃんです(笑)。キャラの登場はわりと新しめですが実はずっと前から出ていたような……。そこでここからはちいかわに登場するカニちゃんについて説明していきたいと思います!
ちいかわの「カニちゃん」は、ちいかわに登場するピンクのビジュアルがさらにかわいらしさを引き立てているキャラクターですが、ファンからは単に「カニ」と呼ばれることもある存在です。主人公のちいかわと同じく喋らないちいかわ族で古本屋を営んでいたこともあるので、ファンの中にはカニちゃんのことを「古本屋」と呼ぶ人もいます。公式のちいかわマーケットでもカニちゃんのことは「古本屋」と称していますね。
カニちゃんは内気であまり他者と積極的に関わる性格ではありませんが、親切でお人好しで面倒見の良い一面があります。また古本屋をやっているだけあってか特に本や読書が好きで本に関連することには積極的に興味を示すようですね。モモンガがトラブルに巻き込まれそうになった時には、モモンガを食事に誘って事態を回避するなど他者に対する気遣いや心配りもできる優しい性格も特徴的です。めっちゃいい子にしか思えませんよね(笑)。
まだまだ謎が多いのも魅力と言っていいのかわかりませんがカニちゃんはピンク色のかわいいビジュアルもあって人気急上昇中なキャラクターです。しかしカニちゃんの初登場シーンはどんなシーンだったのでしょうか? 実はどこがカニちゃんの初登場シーンと言ってのかわからないキャラなのですが……。とりあえずカニちゃんの初登場シーンを見てみましょう(笑)。
カニちゃんの初登場はモモンガと一緒にいるシーンでの登場でした。鎧さんからもらったカニのカチューシャを2つモモンガは付けていたのですが、歩くと皮膚がかすれて痒くて重いので余計だと言って、シルエットのキャラクターの頭の上にまるで帽子掛けのようにカチューシャを1つ勝手につけてしまいます。そしてモモンガと一緒にカチューシャの使い方を探って遊んでいるとグレーのシルエットがピンク色に変わり、カニちゃんの姿が初めて映し出されました!
その後カニちゃんの姿がはっきりと写ってからは、メインキャラクターであるちいかわやハチワレとも共演しています。カニちゃんが古本屋さんを開いているところにカニのカチューシャをつけたちいかわとハチワレが通りかかりました。色々なところで鎧さんが配っているんですかね(笑)。カニちゃんとお揃いで喜んでいたところカニちゃんがカチューシャをくれたモモンガを思い出すと本人が登場したのですが、なんと他の帽子をかぶっていました(笑)。
そしてくりまんじゅうともニアミスのような共演を果たしています(笑)。くりまんじゅうがひとりで登山をしていると、その途中にモモンガと一緒にクラッカーをディップしながら食べているカニちゃんが現れるんですが登山の休憩でしょうかね(笑)。そんなカニちゃんとモモンガに目もくれずくりまんじゅうは登山を突き進みますが、山頂らしきところで柿の種を取り出し山につけて食べ始めます。どうやらチーズの山に登っていたようですね……。
作品が進むにつれて登場シーンも増えてきているカニちゃんですが、モモンガと一緒にいるシーンや話が多く見られます。お互いに気に入っているのか友達と思っているのかよくわからないですが、仲は良さそうな雰囲気ではあるんですよね(笑)。そしてもしかしたらカニちゃんとモモンガが一緒になって関わっていることにも何か意味や謎があるのかもしれません……。カニちゃんとモモンガは仲がいいのか見ていきましょう。
カニのカチューシャをモモンガがあげたり、カニちゃんとモモンガで一緒に登山したりと、なんだか仲がいいようなシーンや話は今までもありましたが、その先の話になるセイレーン討伐の中でもカニちゃんとモモンガのコンビエピソードは登場します。島の住民たちがセイレーンによって次々と消えていく事態が発生し、住民が討伐依頼の放送をするのですが、放送に応えてカニちゃんが登場! 寝ているモモンガを引っ張ってやってきます(笑)。
討伐の途中にセイレーンの説得を試みたラッコ先生がモモンガの邪魔でさらわれてしまう事件が発生。その後にさらわれたラッコ先生のためにも最初から討伐に参加していた、ちいかわたちと一緒にカニちゃんもセイレーンを追っていたのですが、そこに人魚の肉を食べると永遠の命が手に入るという噂を聞きつけたモモンガが再登場します。そしてラッコ先生がさらわれるきっかけを作ったモモンガをカニちゃんが叱りに入りました。叱ることができる間柄ということでしょうか(笑)。
結局ワガママや文句を言いながらちいかわたちについて来たモモンガですが、そんな中でグミが入っているアメを持っていることに気付いて、ちいかわがモモンガに渡してあげようとします。すると「むいてやさっしく転がし入れろ」とまたワガママ(笑)。言う通りにやってあげると喉に詰まらせて倒れてしまいます。それをカニちゃんが背中を叩いて吐き出させて助ける場面があり、少なくてもカニちゃんはずっとモモンガのことを気にしていることが伺えますね。
どこがカニちゃんの初登場シーンと言ってのかわからないキャラと言いましたが、それはカニちゃんの初登場は厳密に言えばもっと前から出ていたという理由があるからなんです! カニちゃんはシルエットがピンク色に変わり姿が現れるという元はモブキャラだった今までにないパターンで登場した異例の存在と言えます。ここからはモブキャラだったカニちゃんの足跡をたどってみましょう。
カニちゃんの本当の初登場シーンは、ハチワレがちいかわと一緒に本を読みたいと思って路上に出ていた古本屋さんで古本を買ったシーンになります。草むしり検定の本や絶対に負けない討伐という裏ワザ本のようなものをハチワレが見ながら、買いたい本を選んでいるところの傍らで佇んでいる古本屋の人という感じでちょこっと出ていたので、まさにモブキャラといった登場の仕方でした。このモブキャラが後にカニちゃんになるとは(笑)!
仲良しといっていいか分かりませんが、ベストコンビと言えるモモンガとの出会いもモブキャラ時代でした。モモンガが古本屋さんを見つけて「あまえん本」という本に興味を持ちます。一瞬万引きしそうになってヒヤヒヤするモブキャラのカニちゃんですが、未払いに気付いてモモンガもちゃんとお金を払いました(笑)。しかし文字ばかりの本で面倒くさくなったモモンガは古本屋であるカニちゃんに読み聞かせを強要します。この頃から関係性が決まっていたのかもですね(笑)。
その後もモブキャラ時代のカニちゃんはカニのカチューシャをもらうまでもモモンガとの交流が増えていきます。一緒に銭湯に行ったり寝ているところを優しく起こさせて一緒にクリームを食べに行ったり、モモンガの頭にキノコが生えた時は頭に生えたキノコを使ってカニちゃんがカレー炒飯を作ったりと、とにかくモモンガがカニちゃんに甘えきっている掛け合いが多くてモブキャラ時代から優しくて面倒見のよさを感じますよね。
モブキャラからちゃんと姿のあるキャラクターへと昇格したカニちゃんですが、シルエットのモブキャラ時代もあるので結局カニちゃんの正体が何なのかハッキリとしません……。シルエットからカニちゃんの姿が現れた時にはコマの下に「カニ」と作者のナガノさんが書き記してくれましたが、だからといって名前のままの正体なのか分からないですよね。そこでファンが考えるカニちゃんの正体説をいくつか考察してみます。
モブキャラ時代をカニちゃんの姿を見て想像したファンの中にはカニちゃんの正体はうさぎではないかと考える人もいるようです。確かにカニちゃんはカニのカチューシャをつけているだけで本当の耳の形は分かりません。しかもモブ時代の耳の形を見るとちょっと長い耳をしているような気もします。モブ時代の姿がちいかわの友達であるうさぎのビジュアルに近いことからもカニちゃんの正体がうさぎではないかと思うファンがいるようです。
そしてもっともファンの中で多い正体説が本当にカニではないかという説ではないでしょうか? 現実に存在するカニとはカニちゃんの体の構造は違いますが、理不尽なことは多くてもちいかわはファンタジーです(笑)。作者であるナガノさんが「カニ」とコマ下に描いているのでカニであるという考え方です。またモモンガの誕生日が7月22日生まれのかに座ということもあって、かに座だからカニちゃんと仲良くなったという意見のファンもいます。
これはかなりマニアックな動物の種類を挙げた正体説ですが、ファンの間ではピンク色の体色と出っ歯の見える口元からカニちゃんの正体がハダカデバネズミではないか、との考察もあります。モブキャラ時代の耳の形を見るとカニのカチューシャを取ったカニちゃんの耳が丸みを帯びているので確かに体の色も考えればハダカデバネズミに見えなくもないですが、そこまで細かい種類のネズミをモチーフにするのかは要検討です……。
カニちゃんを細かく見ていくと、カニちゃんがとてもいいヤツである反面まだまだ何か謎に包まれていることも分かりました。ちいかわの登場キャラクターほぼ全員に謎がある気はしますが、カニちゃんの謎が解き明かされることによって特に仲良しなモモンガの謎も解き明かされていく気もします。新しいエピソードで何が描かれるか楽しみですね!
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【ちいかわ】カニ(古本屋)ってどんなキャラ?|登場シーンまとめ