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「iPhone 15」は〝待望のUSB-C搭載〟でも日本人には売れない深刻理由

USB-Cポート搭載など様々なアップグレードが行われると予測されている「iPhone 15」シリーズ。しかしその一方で、売れ行きは前モデルの「iPhone 14」を下回るという予測が登場しています。

*Category:テクノロジー Technology *Source:MacRumors ,medium.com/@mingchikuo ,9to5Mac ,ROKEHON

「iPhone 15」の〝買い替え需要〟が低くなる理由


「iPhone 15」シリーズでは、4モデルすべてに「USB-Cポート」と、現在「iPhone 14 Pro」モデルのみに搭載されている「Dynamic Island」が搭載されるとリークされています。

「iPhone 15 Pro」モデルでは、「A17 Bionic」チップ搭載や、極薄ベゼルのディスプレイ、チタンフレームの採用やカスタマイズ可能なアクションボタンの搭載、Wi-Fi 6E対応、さらにPro Maxモデルは最大5〜6倍光学ズームに対応した望遠レンズの搭載など、数多くのアップグレードが行われる予定です。

しかしその一方で、「iPhone 15」が売れるかどうかについては疑問視されています。著名アナリストのミンチー・クオ氏は、「iPhone 15」シリーズの需要は「iPhone 14」シリーズを下回ると予測しました。

Unless the demand for the iPhone 15 is better than market expectations after launch, most of the suppliers will face growth pressure in 2H23 as the demand for iPhone 15 is lower than that of iPhone 14.


— 引用:medium.com/@mingchikuo

この主な原因と考えられているのが値上げです。英銀バークレイズのアナリスト、ティム・ロング氏によると、「iPhone 15 Pro」モデルの価格は、米国では「iPhone 14 Pro」モデルよりも100ドルから200ドル高くなる可能性が高いとのこと。さらに経済紙記者のマーク・ガーマン氏は最新のレポートで「米国以外では4モデルすべてで少なくとも若干の値上げが予想される」としています。

Apple専門メディア「MacRumors」はこれについて「このような価格上昇は、特に過去数年間の平均を上回るインフレにより、一部の消費者が裁量支出を減らしている可能性があるため、デバイスに対する需要を抑制する可能性がある」と指摘しています。

もちろんクオ氏の予測はあくまで予測に過ぎませんが、少なくとも日本では新型iPhone需要の陰りを示すデータがすでに登場しています。スマホ情報サイト「IoTコンサルティング」の調査では、「iPhone 15」を「購入したいと思わない」と答える人が84.8%という結果になりました。


また、同調査の「iPhone 15の関心事」という項目では、「値段」という回答が40%を超えており、消費者が端末のスペックよりも値段を気にしていることが示されています。


「iPhone 15」はUSB-Cの搭載や全モデルでのノッチ廃止など、Appleファンにとっては待望のアップデートが詰め込まれたモデルです。しかし一方で、Appleにとっては期待外れの売れ行きに終わるモデルとなるかもしれません。


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