ー前略ー
● 内には優しく、外には厳しい 炎上に影響する「内集団バイアス」ある日、あなたがツイッターで「雨の日が嫌いだ」とツイートしたとします。
友人たちからの「いいね」の通知が届いたあと、突然、見知らぬ人から「もし雨が降らなかったら、
地球はどうなると思っているんだ!」というコメントがつきます。「そんなつもりでつぶやいたわけでは……」と返すと、さらに「農作物のこと、何も考えていない人ですね」
「水不足って言葉、知ってます?」「そもそも好き嫌いを言う必要が?」と批判が集まり、
攻撃され、そのやりとりがリツイートされて拡散。気づけば、経験したことのない大炎上へ……。
ありえないたとえ話だと感じたかもしれません。しかし、スキャンダルがきっかけで芸能人や著名人が炎上するときも、
ほぼ同じ構造で火の手が上がり、広がっていきます。ちなみに、炎上とは「インターネット上の意見が主導となって特定の対象(有名人・企業・一般人)に
非難、批判が集まっている状態のこと。非難、批判の高まりを「燃える、燃え上がる」という現象にたとえて生まれた用語です。きっかけとなるスキャンダルが本人の落ち度である場合も、
そうではない場合も、一度、火の手が上がると炎上は止まりません。このとき大きな影響を与えているのが、「内集団バイアス」です。
これは「自分が属している集団にはやさしく、外の集団には厳しく評価する」認知バイアス。
「内集団ひいき(In-group favoritism)」とも言われます。狩猟時代からわたしたちは、敵と味方を見分けなければ生き残ることができませんでした。
そこで、自分と同じ特徴があるものは味方、それ以外は敵だと判断する認知バイアスが発達していったのです。
ー中略ーなぜ、こんな認知バイアスがあるかというと判断がラクになるからです。
善悪がはっきりし、讃える仲間、攻撃する仲間と一体になって内集団をつくることができます。炎上が起きているとき、燃やしている内集団から見た「燃えている対象」はマイナスの偶像。
攻撃をしかけ、相手がダメージを受ければ受けるほど、内集団は「自分たちは正しい行ないをしている」と感じ、結束を強めていきます。
つまり、「内集団バイアス」の結束を強くするために「偶像バイアス」と「わら人形論法」が役立つのです。この炎上の心理を利用してきたのが、過去の韓国の政治戦略です。
大統領が国民から批判され支持率が低迷したとき、「竹島を奪ったのは日本だ」「慰安婦問題は日本の責任だ」と日本を糾弾。
その結果、国民の批判の矛先が大統領ではなく、日本に向けられます。
このように敵をつくって炎上させることによって、支持率を操作してきた歴史がありました。炎上は単なるネット上の出来事に収まらず、現実の社会に大きな影響を与えます。
対岸の火事のように眺めていると、あなたにとっても思わぬ被害をもたらすかもしれません。
興味本位の書き込み、炎上への加担は控えましょう。西 剛志
全文はソースから
DIAMOND online 7/14(金) 11:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fc5abd537f16baa9f8d0176d6d7b27cc83b70a3
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