彼女のことを「お前」と呼ぶと怒る理由は「見下げている」「軽んじている」と感じるから。友人ならともかく彼女になればなおさら「お前」と呼ばれることを嫌がるでしょう。そんな女性の心理を理解していただくために「お前」と呼ばれやすい人物、使われやすい状況などお伝えしていきます。呼び方ひとつで愛情を感じとる女性の気持ちを知っておきましょう!
「お前」と呼ぶのは女性より男性が多いようです。父親が子どもを呼ぶとき。先生が生徒を指導するときや、学校の先輩や会社の上司も後輩を呼ぶときに使いますよね。友人との会話も男性同士でよく使います。このように目上の人が使う印象があり、親しい友人同士で使っても距離の遠い相手や他人に対して「お前」と呼ぶことはないでしょう。
私は時代劇の暴れん坊将軍が好きなのですが、時代劇で「お前」と呼ぶ人と呼ばれる人がどんな人物なのか気になりました。そこでは八代将軍吉宗が女御庭番を「お前」。火消しのめ組の頭は奥さんに対して「おめぇ」と呼び、その奥さんは「お前さん」でした。「お前」に「さん」をつけて呼ぶのは親しい間柄で使われるようです。
昭和ドラマの代表といえば私の中では渡る世間は鬼ばかり! ドラマの中で妻は夫に対して「あなた」と呼び、夫は妻を名前で呼びながら話しの流れで「きみ」も使われていました。子どもには「お前」「お前たち」が頻繁に使われます。
時代劇や昭和のドラマでも「お前」と呼ばれるのは目下の人に対してや兄弟同士、父親が子どもを呼ぶときでした。
子どもが父親に「お前」と呼ぶことはほとんどありませんよね。「お前」と呼ばれない人物は年上が多く肩書きによって変わるようです。
・父と子
・部長と一般社員
・教論と生徒
など、肩書きが上の人物が「お前」と呼ぶ場合が多く肩書きが下の人物が呼ばれやすいこと。そして肩書きが上の人物に対して「お前」は使わないことがわかりました。
では彼氏と彼女ではどうでしょうか。友人関係からの付き合いであれば若い年代ほど男女共に「お前」と呼ぶことはありそうです。ですが相手が年上なら名字や名前となり、年下の女性と付き合うと「お前」と呼ぶことが増えそうですね。
夫婦になると見えない関係性があります。一見夫が優位に見える家庭でも妻が強い家庭では、「お前」と呼ぶことで男のプライドを保っている。という見方も考えられるでしょう。
友人同士ではないときの相手に「お前」と呼ぶときは男性が威厳を示すときではないでしょうか。
・自分のことを上に見せたい
・相手に反論されたくないとき
・強く言い聞かせたいとき
このような状況は想像つきますよね? 家族であれば子どもを叱るときや間違ったことを正すとき。上司なら仕事でミスした社員に対して。カップルであれば話し合いで相手の言い分を否定するときや、ケンカに発展したときに「お前」と呼ぶことがあるでしょう。
男性は子どもの頃から父親や友人同士で「お前」と呼ばれることが多かったのではないでしょうか。逆に女性は普段から呼ばれることはなく親や教師から怒られるときに強い口調で「お前」と呼ばれたりします。
このような体験から女性は「お前」と呼ばれることに怖さを感じている可能性があり、少なからず相手から高圧的な態度を感じ取るでしょう。
「お前」と呼ばれると女性がなぜ嫌になるかはセリフを並べることでわかりやすくなります。「お前は可愛いなぁ」だったらどうでしょう。これって愛犬に言うセリフですよね! 「お前それ最高なんだけど!」は男友達ならともかくもう少し女扱いしてほしいと思いませんか? 「お前は来なくても大丈夫だよ」と言われたらとても冷たく感じます。
「お前」を名前や愛称に変えてみてください。嫌な気持ちになるセリフから褒め言葉になったり優しさを感じられるようになるはずです。
誰しも自分の名前が大好きです。私は先日通っていた美容師さんが名字から名前で呼んでもらえただけで嬉しくなりました。ショッピングに行けば「お客様」と呼ばれるより名前で呼ばれると一気に親しみやすくなりますよね! 「お前」という呼び方ひとつで相手を嫌な思いにさせることがあれば、名前を呼ぶだけで信頼関係がアップするんです。
上述の通り「お前」と呼ぶ人と呼ばれる人の関係性を見てみると、彼女に対して「お前」と呼ぶことは失礼だと感じませんか? 対等な付き合いが難しい関係だとしてもそれを言葉で誇示する必要はありませんよね。彼氏が「お前」と呼ぶときは「強く見せたいがため」「彼女の意見を否定して下にみる」という気持ちが透けて見えてしまうんです。
このようなことから彼女に対して「お前」と呼ぶと嫌な気持ちにさせてしまったり怒る理由がわかると思います。呼び方ひとつで彼女を傷つけることがないよう「お前」ではなく名前や愛称で呼ぶことがとっても大切ですね!
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【なぜ】彼女のことを「お前」と呼ぶと怒るのはなぜ? 実は……
1: 通りすがりのコメンテータ…