大西洋に沈むタイタニック号に向かっていた潜水艇の行方がわからなくなっている。
消息不明になっているのは、5人が乗った米企業オーシャンゲート・エクスペディション社の潜水艇だ。
アメリカ沿岸警備隊によると、この潜水艇は、6月18日朝にカナダの研究船ポーラー・プリンスを出発し、約1時間45分後に連絡が途絶えた。
ポーラー・プリンスは、オーシャンゲート・エクスペディションが使用している船舶とみられている。
現在、アメリカ沿岸警備隊がカナダ南東部沖合で捜索を続けているほか、救援調整センターも、潜水艇を探知できる航空機を使用して捜索を支援している。
It's been an incredibly busy two weeks! Thank you to all of our dive teams who've joined us – here's a look at our Mission 3 and Mission 4 crew.
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— OceanGate Expeditions (@OceanGateExped) June 15, 2023
オーシャンゲート・エクスペディション社のウェブサイトによると、同社の5人乗りの潜水艇は、約4000メートルの水面下を96時間連続で移動できる。
沿岸警備隊第一管区のジョン・モージャー海軍少将は、「当局は、潜水艇は70時間から最大96時間(の酸素)が利用可能だと考えている」と記者会見で述べた。
タイタニック号の専門家が乗っていた可能性
テレグラフによると、イギリスの探検家で実業家であるハミッシュ・ハーディング氏の義理の息子が、ハーディング氏が潜水艇に乗っていたとSNSで明らかにした。
ハーディング氏は、出発前日の17日に投稿したFacebookに「オーシャンゲート・エクスペディション社のタイタニック号潜水ミッションに、ミッションスペシャリストとして参加することになった」と書き込んでいる。
ハーディング氏の投稿によると、チームには著名な探検家も参加しており、その一人がタイタニック号へ30回以上潜水してきたP・H・ナジョレ氏だという。
オーシャンゲート・エクスペディションによると、ナジョレ氏はフランス海軍の退役軍人でタイタニック号の専門家であり、これまでタイタニック号への遠征を数多く率いてきた。
同社のタイタニック号ツアーの費用は約25万ドル(約3500万円)で、ウェブサイトには現在進行中のツアーがあり、20日に終了予定とされている。
タイタニック号は、1912年の最初の航海で氷山に衝突して沈没し、1500人以上の乗客や乗組員が犠牲となった。船の残骸は、カナダのニューファンドランド島から、350海里ほど離れた水深約3600メートルの海底で1985年に発見された。
オーシャンゲート・エクスペディション社は「潜水艇の乗組員とその家族のために全力を注いでいます」「潜水艇との連絡再開のために、様々な政府機関や深海企業から多大な援助を受けており、深く感謝している」と声明で述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
消息を絶ったタイタニック号ツアーの潜水艇、著名な探検家も乗っていた