【シンガポール=市岡豊大、森浩】
アジア各国の防衛担当閣僚らが地域情勢を議論するアジア安全保障会議(シャングリラ対話)が2日、
シンガポールで開幕した。4日までの期間中、浜田靖一防衛相は、日韓、日米韓などの枠組みでの防衛相会談に臨む予定で、
日韓両政府が北朝鮮のミサイル発射への対処力向上を進めることを確認する。
一方、韓国海軍による海上自衛隊機へのレーダー照射問題は、日韓関係改善を優先して触れない見通しだ。浜田氏と米国のオースティン国防長官、韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防相による3カ国会談は3日、
浜田氏と李氏の会談は4日にそれぞれ行われる。日韓防衛相の2カ国会談は約4年ぶりとなる。日韓防衛当局間の関係は2018年12月に起きたレーダー照射問題を機に一気に冷え込んだ。
しかし、米国や日本との関係を重視する尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が誕生したことで、両国の関係は改善に向かいつつある。
3日の日米韓防衛相会談では、北朝鮮のミサイルに関する警戒レーダー情報を即時共有する仕組みの構築に向け協議が行われる。ただ、レーダー照射に関しては韓国側は照射の事実さえ認めておらず、解決は容易ではない。
日韓の防衛当局はアジア安保会議に向けて協議を重ねてきたが、決着には一定の時間が必要と判断したもようだ。
ある防衛省幹部は「いずれ解決しないといけないが、今は過去ではなく未来に向けて話をすべきだ」と話す。安保会議では、初となる日米とオーストラリア、フィリピンの4カ国防衛相会談の開催も調整されており、
海洋進出を強める中国を念頭に置いた新たな枠組みの構築を図る。浜田氏は3日、海洋安全保障をテーマに講演を行う。
同日にはオースティン氏、4日は中国の李尚福(り・しょうふく)国務委員兼国防相もそれぞれ講演する。
昨年は会議に合わせて米中国防相会談が実施されたが、今年は見送られた。
米側が会談を申し入れたが、米国が李尚福氏に科す制裁がネックとなり、中国側が拒否したもようだ。会議にはグローバルサウス(南半球を中心とする新興国・途上国)からも代表が参加する。
激化する米中対立から距離を置く国も多く、どんな発信をするかもポイントとなる。2023/6/2 19:35
https://www.sankei.com/article/20230602-4ZQION2IPVNTDCXMBW2MCPJ25E/
☆おすすめ記事☆
var pbanner_max_view = 9;
var pbanner_noimg_skip = 1;
var pbanner_order_limit = 20;
var pbanner_random = 1;
var pbanner_sort = 0;
var pbanner_img_height = 250;
var pbanner_img_width = 300;
続きを読む
オリジナルサイトで読む : あじあニュースちゃんねる
【日韓防衛相会談】浜田防衛相「ごめーん、レーダー照射問題もうどうにもならんわ」