今日6日(土)朝は東京都や神奈川県を中心に、UFOのような丸い不思議な雲がみられました。
これは「吊るし雲」や「レンズ雲」と呼ばれる雲です。上空の風が強いときに現れ、見た目にはその場に留まって浮かんでいるように見えるのが特徴です。
吊るし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、一度出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「つるし(吊るし)雲」と呼ばれています。
吊るし雲はレンズ雲と呼ばれる種類の雲の一種で、
・上空の風が強い
・湿った空気が存在する
という気象状況の時に発生しやすくなります。
上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。
時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
前線を伴った低気圧が北日本を通過しており、この影響で関東南部を中心に風が強まっています。
山梨県河口湖の上空約2000mでは7時に風速19m/s(西南西の風)を観測。このため神奈川県の箱根や丹沢山地などの山の風下側にあたる地域で吊るし雲が発生したと見られます。
関東南部は午前中を中心に日差しが届きますが、ゆっくり天気下り坂です。遅い時間ほどにわか雨にご注意ください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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吊し雲(レンズ雲)が関東地方に出現。UFOのような不思議な形、上空で止まって見える理由とは?