巨額の預金流出が明らかになったアメリカの地方銀行「ファースト・リパブリック・バンク」は、金融当局が管理下に置くことを準備しているなどと、
一部の欧米メディアが報じたことを受けて株価が再び急落し、経営への懸念が一段と高まっています。
アメリカ西部カリフォルニア州に拠点を置く地方銀行、ファースト・リパブリック・バンクは今週に入って、金融不安を背景とした巨額の
預金流出があったことを明らかにし、株価が急落しました。
こうした中、一部の欧米のメディアは28日、アメリカの金融当局が銀行を管理下に置くことを準備しているなどと報じました。
これを受けて、28日のニューヨーク株式市場で銀行の株価は再び43%の急落となり、去年末の時点と比べた下落率は97%に上って
経営への懸念が一段と高まっています。
ファースト・リパブリック・バンクは先月、銀行破綻が相次いだ際に連鎖的に預金が流出し、金融大手のJPモルガン・チェースなど
11の大手金融機関から支援策としてあわせて300億ドル、日本円でおよそ4兆円の預金を受け取っていました。
欧米のメディアは、ほかの銀行による追加の支援策が協議されているとも伝えていましたが、経営が破綻すれば再び金融不安を
引き起こしかねないだけに、金融市場で警戒が強まっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230429/k10014053441000.html
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