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170の大学に合格し、総額約12億円の奨学金をオファーされた話題のアメリカ人高校生に話を聞いた

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アメリカ・ルイジアナ州の高校に通う16歳のデニス・マリーク・バーンズさんは、飛び級しているため今夏に卒業を控えているが、これまで170の大学に合格し、総額900万ドル(約12億円)の奨学金を獲得したアメリカ史上初の高校3年生として話題を呼んでいる。

バーンズさんはつい最近まで、自身のことを、ダートバイクに乗ったり友達と遊んだりするのが好きな、ごく普通の高校生だと思っていた。

しかし大学進学のために願書を提出し始めて以来、彼が「普通」とは程遠いことを、全ての人が知ることになった。

「たくさんの手紙があるんです。全部見せますよ」

バーンズさんはZoom越しに、笑ってしまうほどたくさんの封筒を見せた。

「郵便受けに何も届かないのは、祝日か日曜日くらいです」

黒人コミュニティの誰もが、自分なりの「Black excellence(黒人の素晴らしさ)」の定義を持っているだろうが、バーンズさんの偉業は控えめに言っても「素晴らしい」だろう。

バーンズさんの大学合格のニュースは、最初は地元で盛り上がっていたが、今やアメリカ全土で話題となっている。ハフポストは彼自身の口からこれまでの旅路についての話を聞くため、連絡を取った。

大学から届いた書類の山大学から届いた書類の山

バーンズさんは高校在学中に、すでに地元の大学の授業も受けながら学業を両立していたが、高校の成績はずっとトップクラスだったという。そんな彼は、淡々とした口調で自分の功績を語り始めた。

彼は2022年の8月から、アメリカ全土の大学へ願書を提出し始めた(最終的に合計200校に申し込んだという)。まあ大丈夫だろうとの自信はあったというが、その時はまだ、自分がどれだけ優秀な人材であるかは知る由もなかったようだ。

「まさか自分がここまで達成するとは思っていなかった」
と彼は語る。

バーンズさんがオファーされた奨学金の合計金額は過去のギネス記録を超えており、現在学校側がギネス世界記録に公式に認定してもらうよう連絡中だという。

大学進学の成功の裏には、根気強く励まし、指導してくれるカウンセラーがいた。自分の可能性について気づいてさえいなかったというバーンズさんを導いてくれたのは、カウンセラーのデニス・ジェームズさんだった。

バーンズさんは、ジェームズさんが彼に「あなたの郵便受けはいっぱいになる。合格通知で溢れるよ。郵便配達の人も飽きちゃうだろうね」と話していたと語る。

大学進学のプロセスを熟知し極めているジェームズさんは、教育に携わってきた過去20年間において、野心的な生徒を指導し、彼らがたくさんの合格通知や100万ドル以上の奨学金を手にするのを見てきた。しかし、バーンズさんのような人はいなかったという。

「これまでも2人の候補者が、定めた奨学金目標額を達成しました。でも、バーンズさんの場合は特殊です」とジェームズさんは話す。

また、これだけ大量の願書を出すにはお金もかかるが、申請料が無料ではない場合は、免除してもらうようジェームズさんが交渉したという。

バーンズさんとその家族バーンズさんとその家族

バーンズさんの旅路は、高校生になって早いうちから大学の授業を受けるよう勧められたことから始まった。しかし、彼の成功の理由は学業的な強さだけではない。

「彼は本当に努力家で優秀で、自分の言葉に自信があり自発的で、みんなに敬意を払います。でも特に学ぶことに対しての熱意が素晴らしいのです」とジェームズさんは語る。

「それは道徳や価値観、そして彼を素晴らしい人間に育てた母親・父親から来るものです」

バーンズさんはジェームズさんについて、「生徒としてだけでなく、1人の人間としての僕に多くの時間を費やしてくれました。彼女はカウンセラーとしてだけでなく、人間として素晴らしい人なんです」と話した。

バーンズさんの進学先を知りたがっている人も多いだろうが、彼はこの数週間以内に秋からの進学先を発表する予定だ。どの大学であっても、コンピューターサイエンスの学位を取得し、その後ロースクールに進み、最終的には知的財産法の進化に関わりたいと考えているようだ。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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170の大学に合格し、総額約12億円の奨学金をオファーされた話題のアメリカ人高校生に話を聞いた

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