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アメリカのマテル社は4月25日、新たにダウン症のあるバービー人形を発表した。
同社がダウン症のあるバービーを作るのは初めてで「多くの子どもたちに、自分とバービーの共通点を見つけてもらいたい」とプレスリリースで述べている。
新しいバービーについて、マテル社のエグゼクティブ・バイスプレジデントであるリサ・マックナイト氏は「遊びを通じて社会スティグマに立ち向かう、という我々の使命を果たしたい」とコメントしている。
「私たちのゴールは、すべての子どもたちが自分との共通点をバービーに見出せるようにすることですが、同時に自分とは違う見た目の人形で遊ぶことも勧めています」
「自分と異なる人形で遊ぶことは、他者への理解や共感を育み、より良い世界を築く助けとなります。私たちは、ダウン症のあるバービー人形を通して世界をより正しく反映し、遊びを通じてインクルージョンを祝福する取り組みを進めていきたいと思っています」
マテル社は、今回のバービーの体型や衣服、アクセサリーなどをデザインするにあたり、全米ダウン症協会と協力した。
完成したバービーは、低めの身長や丸い顔などの身体的特徴に加え、ダウン症のシンボルである蝶と黄と青をあしらったドレスを着用している。
また、ピンクのネックレスに刻まれたの3つの山形は、ダウン症のコミュニティーを結びつけるシンボルである、3本の第21染色体を表しているという。
全米ダウン症協会のカンディ・ピッカードCEOは「自分たちに似たバービー人形で遊べるようになったことは、私たちのコミュニティにとって非常に重要」「インクルージョンのための大きな前進です」と述べている。
1959年に誕生したバービーは、過去にはブロンドや細いウエスト、長い足といった「現実離れした美の基準」に対する批判もあった。
しかし近年、マテル社は車椅子や補聴器、義肢を使ったバービーなど、多様な人形を通して、インクルージョンの重要性を強調している。
今回マテル社と提携したダウン症のイギリスのモデル、エリー・ゴールドスタインさんは、「人形を見た時、感情が込み上げてきて誇らしく思いました。子どもたちがこの人形で遊びながら誰もが違うということを学べるのは、私にとって大きな意味があります」とInstagramでコメントしている。
「私のような人々が隠されることなく世界に出て行くために多様性は重要です。バービーはその実現を助けます」
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ダウン症のあるバービーが初登場「遊びを通じてインクルージョンを祝福したい」