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4月23日に投開票された統一地方選の後半戦は、全国で女性候補が躍進。9つの自治体では当選者のうち女性が50%以上を占めた。そのうちベスト3は、いずれも東京・大阪に近いベッドタウン。女性の政治参加への関心の高さが示された。
女性当選者の比率が全国トップだったのは、千葉県白井市(55.6%)。千葉ニュータウンの一角を占める同市の人口は約6万人。都心にアクセスしやすいベッドタウンとして発展してきた。朝日新聞デジタルによると、笠井喜久雄市長は女性市議が多い理由について、新興住宅地を抱えているためだと分析。「(政治に)女性が参画しやすい土壌が白井市には育まれてきた」と述べているという。
2位は、兵庫県宝塚市(53.8%)。約22万人の人口を抱える同市は、大阪市と神戸市に近く、両市へのベッドタウンとして知られている。神戸新聞によると女性市議が増えた背景には、2010年に市が始めた女性限定の講座「おのウィメンズ・チャレンジ塾」の存在があるという。
3位は埼玉県三芳町(53.3%)。人口は約4万人程度。町内に鉄道駅はないが、隣接する自治体から東武東上線でアクセスしやすいことから、都心に向かう人のベッドタウンとして発展している。朝日新聞デジタルによると、定数15の三芳町では、現職の6人に加え、新たに2人の女性が当選した。県内で唯一女性の割合が50%を超えた。
朝日新聞デジタルや東京新聞などによると、その9つの自治体は女性比率が高い順に以下の通り。
1位 千葉県白井市 55.6%(18人中10人)
2位 兵庫県宝塚市 53.8%(26人中14人)
3位 埼玉県三芳町 53.3%(15人中8人)
4位 愛知県日進市 50.0%(20人中10人)
4位 東京都武蔵野市 50.0%(26人中13人)
4位 東京都杉並区 50.0%(48人中24人)※1人は性別非公表
4位 大阪府忠岡町 50.0%(12人中6人)
4位 長野県朝日村 50.0%(10人中5人)=無投票
4位 奈良県三郷町 50.0%(12人中6人)
なお、全国で見ると当選者の女性比率は市議選で22.0%、町村議選で15.4%だったと報じられている。いずれも過去最高になったものの、この9つの自治体が達成した50%には遠く及ばなかった。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
女性当選者の比率が50%以上になった9つの自治体はどこ?【統一地方選の後半戦】