J1アルビレックス新潟の伊藤涼太郎選手のゴールが話題になっています。アビスパ福岡戦の後半アディショナルタイム、伊藤選手は1点ビハインドの状態から2点を決めて逆転勝利に導きました。Twitter上では、逆転弾となった3点目のゴールを自ら解説していて、さらなる話題を呼びました。今回はそんな伊藤選手の紹介と、ゴールの秘訣を解説したいと思います。
伊藤選手は1998年2月6日生まれの25歳。東京オリンピック世代と呼ばれる年代の選手です。若いころからポテンシャルは期待され、高校卒業後はJ1の名門浦和レッズに入団。しかしその後の伊藤選手のキャリアは、順風満帆と呼べるものではありませんでした。
伊藤選手は高校卒業後、浦和レッズに入団し、1年目から開幕戦のメンバー入りを果たしました。しかし、同じポジションのライバルは錚々たるメンバー。当時日本代表の柏木陽介選手、遠藤航選手、レジェンド阿部勇樹選手。ここに割って入る事はできず、東京オリンピックも近づいていることから伊藤選手はJ2の水戸ホーリーホックに期限付き移籍。水戸では2018年に、出場34試合9得点と結果を残しました。
しかし2019年に移籍した、J1大分トリニータでは出場機会に恵まれなかった伊藤選手。2020年に復帰した浦和でも、2年間でのリーグ戦出場は6試合とJ1に定着できず……。そのため東京オリンピックのメンバーからも落選していまい、2021年途中には再びJ2水戸に移籍しました。
2022年には、J2のアルビレックス新潟に完全移籍した伊藤選手。当時の新潟は、本間至恩選手や高木善朗選手が攻撃的ミッドフィルダーのレギュラーとして出場していました。しかし本間選手の海外移籍や高木選手の離脱から、スタメンを掴むと新潟の躍進を支えチームは5年ぶりのJ1復帰!この活躍は2023年も継続されており、J1の舞台で躍進を続ける新潟の不動の司令塔として君臨しています。
伊藤選手のポジションは、攻撃的ミッドフィルダーです。その中でも、トップ下を主戦場としています。また仕掛けることもできるため、左サイドハーフもこなせる選手です。
足元の高い技術と、華のあるテクニカルなプレイのできる伊藤選手。現代サッカーでは希少なファンタジスタタイプの選手と言えます。そんな伊藤選手は、2月3月にはJ1の月間MVPを獲得しました! 見るものを魅了する華麗なプレイは、Jリーグ公式からもプレー集がTwitter上に上げられています。
伊藤選手は多彩なシュートパターンを持っており、得点力が高い選手です。ミドルシュートや、左サイドからのカットイン。他にも例をあげきれないほどシュートパターンが多彩です。話題のアビスパ福岡戦では、アディショナルタイムの2得点を含めてハットトリックを達成。点取り屋のタイプではありませんが、昨シーズンはJ2で9得点。今シーズンはすでに5得点と得点ランキング4位タイにつけています。(4/22時点)
伊藤選手がJ1第8節アビスパ福岡戦で魅せた、同点ゴールが話題となりました。トーマス・デン選手から縦パスを受け取り、ターンした伊藤選手。谷口海斗選手とのワンツーで中央に入り、左にシュートを叩き込みました! 伊藤選手は、このゴールの秘訣を自身のTwitterで発信しています。
伊藤選手は、シュートの際にファー(外側)を見ながらニア(内側)に打つのが得意な形とのこと。伊藤選手は多彩なシュートパターンを持ち、この形が得意なようです。シンプルに打たず相手の意表を付くシュート……。ファーサイドを狙うような状態から逆方向を突かれたら、キーパーは反応が遅れてしまいますね!
伊藤選手はパスを受けた際に、味方との連携で中央に入る判断をしたとのこと。この一瞬で最適解を見つける能力や視野の広さも、伊藤選手の劇的ゴールを生み出した要因の一つでしょう。また同点で喜ばず、3点目を奪いにいく姿勢も評価されています。司令塔として勝ちを目指し、実際に自らのゴールで勝ちを掴み取る……。新潟のファンだけでなく、Jリーグのファン全体が心奪われたことでしょう!
伊藤選手は今年で25歳になりました。これはサッカー界ではすでに中堅と言われる年齢で、伊藤選手は遅咲きと言われています。しかしまだ日本代表、海外移籍ともに狙える年齢です。
伊藤選手にヨーロッパへの移籍願望がある場合、今年か来年には移籍するでしょう。サッカー選手は稼働できる期間をシビアに見られるため、若いほうがスムーズに移籍できます。日本代表のエースである伊東純也選手も26歳の時に、ベルギーに移籍をしました。これも遅い移籍と言われています。そのため伊藤選手がヨーロッパを狙う場合、今年か来年には移籍するでしょう。
伊藤選手は世代別の日本代表には選ばれていましたが、未だA代表には選出されたことがありません。さらにトップ下は激戦区です。鎌田大地選手や久保建英選手というワールドクラスの選手がレギュラー候補とされています。しかし鎌田選手は調子の浮き沈みが激しく、久保選手は右サイドで使われることも多い選手。そのため、チャンスはあります。まずはアルビレックス新潟で活躍を続け、日本代表に選出されることを期待しましょう!
若いころからポテンシャルが評価されていながらも、順風満帆とは言えないキャリアを送ってきた伊藤選手。そんな苦労を乗り越え、J1屈指の選手に上り詰めた伊藤選手のさらなる飛躍を期待しましょう!
オリジナルサイトで読む : グルメ情報まとめ
【Jリーグ】新潟・伊藤選手が自身のゴールを徹底解説!! 超ゴールの秘訣とは…!?