4月8日に行われたイングリッシュプレミアリーグ。6位のブライトンと5位のトッテナムが対戦した試合は、両監督が退場になるなどとてもエキサイティングな展開に。さらにレフェリングの部分で大きな話題を生んだこの試合は、SNSではジャッジに対する意見が多く飛び交いました。そしてなんと後日プレミアリーグのプロ審判協会「PGMOL」が三笘薫選手に対するあるプレーが「誤審だった」とブライトンに謝罪。そこで三笘選手が見せた人間性が素晴らしすぎると話題になりました。
その誤審は、後半26分に1-1のスコアレスドローで迎えたときでした。ブライトンのコーナーキックは一度クリアされますが、そのこぼれ球にいち早く反応した三笘選手は、ゴール前で浮き玉をトラップ。するとそこに対峙していたピエール・エミール・ホイビュア選手が三笘選手のチャンスに対して足を出すと、それが三笘選手の左足を踏む形になってしまいました。
これに対して審判は手を水平に横に動かし「ノーファール」の判定。中継映像ではその判定後にリプレイが流れ、よく確認すると足が踏まれていることが確認できました。三笘選手が倒れたままなので、味方が外にボールを出しますが、そこで審判はVARの確認は行わず、そのまま試合は進んでいきます。
1-1で進んで行った試合は、後半34分にハリー・ケイン選手のゴールが決まり1-2に。ブライトンはチャンスを作りながらも得点を奪うことができず、そのまま試合は終了しました。
試合後に審判の判定について、SNSでは多くの意見が飛び交いました。あるアカウントの『ブライトンにペナルティが与えられるべきだったか?』というアンケートには95%近くが『YES』という反応をみせました。
この足を踏まれたことについて試合直後に三笘選手はこう答えています。
「選手としては(PKを)取ってほしいですけど、まあ、ああいう風になったので、それは仕方ないです。」
さらに記者からファウルだったという感覚は?と聞かれるも、
「踏まれているんで、感覚的にはそうですけど」と話していました。
この試合の翌日に衝撃的なお知らせが届きます。プレミアリーグのプロ審判協会「PGMOL」が、ホイビュア選手に踏まれて三笘選手が倒れたシーンは誤審だったとブライトンに謝罪していたことがわかりました。これで今シーズンブライトンに誤審が認められたのは3回目。誤審により失ったものが大きいこともあり、海外でもとても話題になりました。
PGMOLから謝罪があったブライトンでしたが、1-2で敗戦した結果はもちろん変わらず。トッテナムとの勝ち点差も『7』に開いてしまい、サッカーを観戦している人からしても、とても悔しい結果になったことでしょう。
悔しいのはサポーターだけではないでしょう。この誤審に対するサポーターの意見はSNSで多く拝見することができましたが、三笘選手本人はどう思っているのでしょうか。4月15日に行われたブライトン対チェルシーの試合後にインタビューで答えてくれました。
記者に「誤審が認められ、多少スッキリしたか?」と聞かれた三笘選手はこう答えていました。
「認められて良かったですけど、(敗戦の結果は)変わらないので。全然そこは気にしてなかったです。」と。
さらに記者から「チームの雰囲気として、謝罪をどう受け止めていたか」と聞かれると、
「いや、なんにもディスカッションはしていないです。選手も、みんな情報を見ただけだと思います」と表情を変えずに答えていました。
トッテナムとの一戦は、誰がみてもとても重要な試合でした。しかし、試合直後誤審に対して「仕方ないです」と答えたり、誤審が認められても「(敗戦の結果は)変わらないので、全然そこは気にしてなかったです」と答えたり、とても人間性の高さが伺えます。何かを熱中したことのある人ならわかるかもしれませんが、ここまで不満を漏らさない三笘選手の対応は簡単ではないですよね。
サッカー選手はシミュレーションが上手な選手や、大袈裟に倒れて時間を稼いだりする選手がいます。個人的にこれもサッカーの魅力の1つだとは思いますが、そんな中三笘選手は、大袈裟に倒れたり、シミュレーションすることがとても少ない選手です。そういうところも多くの人から愛される理由の1つではないでしょうか。
今回は、三笘選手の人間性についてご紹介しました。これまでプレミアリーグで大活躍しているだけではなく、人間性もとても優れていて改めて素晴らしい選手ですね。現在ブライトンは、初のチャンピオンズリーグ出場権を得るために戦っています。その一員として三笘選手の活躍をこれからも見守っていきましょう!
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三笘選手の人間性が素晴らしすぎると話題に!! 誤審に対する謝罪に対して…