4月7日に公開した「オオカミ狩り」。予告からすでに血生臭い匂いしかしていませんでしたが、本編はさらにハードで過激でした! スプラッター映画並みの血の量にむしろテンションが上がってしまうこと間違いなし! 極悪犯罪者VS警察VS怪人。この三つ巴の戦いは一体どうなるのか!? 耐性がある方にはぜひ劇場のスクリーンでこの戦いを見届けて欲しいです!
フィリピン・マニラで逮捕された犯罪者たちを乗せた貨物船「フロンティア・タイタン号」が、釜山港に向けて出港する。長年凶悪犯罪を担当してきたベテラン刑事ら約20人が護送官として乗船し、釜山では海洋監視システムを設置して万全の態勢で臨む。船内には国際手配されたジョンドゥ(ソ・イングク)やドイル(チャン・ドンユン)ら凶悪犯も収容されていたが、彼らが船内で暴動を起こす。(引用元:Yahoo! JAPAN映画)
ストーリーががっつり動き始めるのはもちろん船の中なので、早い段階で犯罪者たちはフロンティア・タイタン号に乗船。なぜわざわざ貨物船でという疑問は冒頭で明かされます。そして乗る前にちょっとしたいざこざはあったものの、乗ってからしばらくの間は犯罪者たちも大人しくしていました。刑事たちも雑談をしたりカードゲームをしたりと平和な船内。しかし水面下では着々と犯罪者たちの計画が進んでいたのです……!
この映画の映倫区分はR15+ですが、果たしてそれで大丈夫なのかと思うほど血がばっしゃばっしゃします。計画が遂行されジョンドゥが晴れて自由の身になってからの血の量は半端じゃありません! そしてバンバン刑事たちを倒していく姿はいっそ気持ちが良いと思えるほどでした。そこまでするか!? という場面も多々ありますが、ここまで吹っ切られたらもう観客は身を任せるしかありません。そして身を任せてしまえばあとは楽しむだけです!
ソ・イングク演じるパク・ジョンドゥは見た目もさることながらその残虐性はまさにカリスマ! そして他の犯罪者たちと比べても地味な見た目のチャン・ドンユン演じるイ・ドイル。とても対照的なふたりですが、彼らがこの映画にひと味もふた味も加えていきます! そして誰が想像できたでしょうか。ジョンドゥとドイルに待つ運命を! まさかまさかの展開に筆者は、え?という声が漏れてしまいました。
チェ・グィファ演じる怪人。こいつはもはや狂気という他ありません。誰彼構わず情け容赦なく人間を蹂躙していくその姿はまさに怪人。その一方的な暴力は留まることを知らずただただ破壊を繰り返します。こいつの前では人間などアリも同然。戦いは三つ巴から犯罪者・警察VS怪人に。どのようにして生まれたのか。どうして船に乗っていたのか。なぜ殺戮を行うのか。疑問が次々に浮かんできますが、その答えはちゃんと映画の中で明かされます。
韓国映画は過激な描写があるものが多くまさに本作オオカミ狩りもそうなのですが、だからこそ楽しめるともいえます! 誰がいなくなるかわからないドキドキ感。予想を裏切る展開。ブレーキなど無視したバイオレンスの嵐。そういった要素をオオカミ狩りはふんだんに含んでおり、まさにTHE・韓国映画といっても過言ではないと思います。
刑事たちはもちろん(イ・ソグ班長かっこよかった……)のこと、海洋特殊救助団や物語のキーマンになるだろう人物などにもぜひ注目してください。さらにあの人とこれがそう繋がるのかという謎もあったりして、ただのバイオレンス映画と侮れません。それぞれが繋がったあと彼らはどうなるのか。ラストはそういった思いに対する期待もできる終わり方で、ますます韓国映画らしいなと感じました。
おおむね大満足なオオカミ狩りなのですが、外国映画にありがちな日本人なはずなのに絶対日本人ではないイントネーションの日本人が出てきたのが残念でした……。外国で活躍している日本人も多くいると思いますし、これは本作に限ったことではないのですがなぜ起用しないのか不思議です。とは言いましたがこれは筆者が日本人であるから気になった部分であり、他の国の方からしたら全く気にならないものなのでしょう。しかしオオカミ狩りは起用できない、あるいはしたくない理由があったのかもしれません。これがどういう意味かは映画を観ていただければわかるのでは……!?
この戦いの勝者は誰になるのか。そして生き残るのは誰なのか。これから観に行く方はある程度ストーリーを予想していきますよね? あえて言わせてください。その予想はきっと外れます! そう来るのかと思わずにはいられない衝撃の連続のオオカミ狩り。ぜひ劇場でご覧ください!
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【怖くて後悔しない人だけ見て】韓国発のバイオレンスアクション映画「オオカミ狩り」の感想