食の多様化やSDGsの観点から、植物由来(プラントベース)の食品が増えている。
しかし、代替食品と聞くと「味や見た目を“妥協”しなくてはいけない」というイメージもある。
そんな社会課題に一石を投じているのが、植物由来のジャンクフード「ヘルシージャンクフード」を開発・販売している2foods(トゥーフーズ)だ。
大豆ミートやオーツミルクなどが印象的な代替食品だが、2foodsがカゴメ株式会社と開発したのは代替卵「Ever Egg(エバーエッグ)」。原材料には、白インゲンやニンジンを使用しているという。
「Ever Egg」を使用したエバーエッグオムライスは、2foodsの店舗で実際に食べることができる。また、オンラインショップと店舗では冷凍タイプの購入も可能で、4月からは全国のスーパーマーケットやECにも販路を拡大している。
新商品をより広い層に届けるため、2 foodsと異色のコラボを実現したのは、なんとギャル雑誌『egg』 。
一見すると「egg繋がりとは言え、さすがに畑違いでは?」と首を傾げそうになる。しかし、ギャル文化の明るさやポジティブさが、少し固い響きのある「持続可能性」やSDGsと私たちの距離をぐっと縮めてくれるのかもしれない。
4月4日、2Foods渋谷ロフト店でリリースイベントが開かれ、共同で創刊された特別号『eggじゃないegg』の表紙を飾るみりちゃむさんが登壇した。
この異色のコラボに驚いたのは、みりちゃむさんも同じだったようだ。撮影の様子について質問され、さっそく秘話を明かした。
「はじめはいつも通りの『egg』の撮影だと思ってたんですよ。後で詳細が送られてきたときに『なんだこれ?!』って。でも撮影に来たらおいしいご飯も食べられて、いつものモデル仲間もいて、和気藹々とした現場でしたね。 今回の企画で電撃復帰した今井華さんとは初めましてだったんで若干ビビリがちだったんですけど、 本当に気さくな優しい方で『こういう大人になりたいな』と思いました」
「ギャル」と「持続可能性」は交わらないもののように思えるが、ギャル文化の中にはSDGsに重なるものもあると、みりちゃむさんは話す。
「例えば、今はエコバックが主流だと思うんですけど、うちらって洋服のブランドのショッパーを持ち歩くんですよ。それが昔から当たり前だから、ある意味では意識せずにできてることかも。エコバックも買わないで済むし、いらなくなった時に売れるんで(笑)。洋服をあげる文化も結構あって、例えば学生の頃に着ていたけど今は着なくなったものを年下の子にあげるとか。この間も従姉妹にでっかい紙袋二袋分あげました」
「マイボトルも、モデル業の子たちは特に美意識が高いってこともあるんですけど、ミキサーで作ったドリンクをそのままボトルで持ってくる子もいますね。 スープもその都度買うより自分で作った方が、早かったりするじゃないですか。ギャルは無駄が嫌いなんで、家からもあんま出たくないし(笑)」
更に「そう考えると、ギャル最先端じゃんやっぱり(笑)。一旦みんなギャル生活すればいいんじゃないかな。みんなハッピーだし(笑)」と軽快な冗談を言い、会場を和ませた。
会見では、プラントベースフードについて「ぶっちゃけ、撮影で初めて知った」というみりちゃむさんが、改めてエバーエッグを使用したオムライスを実食した。
「やっぱおいしいですよね。卵の半熟感といい本当においしいでしかない。言われなかったら多分(植物由来だと)気づかないですね。普通はおいしくないとか、見た目が悪いとか、どっちかに偏るじゃないですか 。そういうのが全くないんで罪悪感や我慢の気持ちがなく食べれるのが嬉しいですね。一回みんなにも食べて欲しい」
実食の後、エバーエッグの原材料を知らされたみりちゃむさんは、「待って、そうなの?!ニンジン大っ嫌いなんだけど私!すご!」と目を見開いて驚きの表情を浮かべた。
最後に「周囲にこの卵を紹介するとしたら、どんなキャッチフレーズを使うか」と聞かれたみりちゃむさん。満足げな表情と共に、フリップにペンを滑らせた。
「『しごできタマゴちゃん♡』ですね。ほんとに仕事できる卵ですよ。美味しいし、見た目もいいし、コレステロールもゼロ。卵アレルギーの人が楽しめる料理の幅が広がるのも嬉しいし、料理にも使いやすい。本当に『嬉しいな』って人も多いんじゃないかな」
また、自分で誰かに振る舞う際に試したいアレンジ方法については「ほぐしてスープに入れても美味しそうだし、さっきみたいなオムライスもいいな。『これ卵だよ』って正体を言わずに出してみたいですね」とイタズラな笑みを浮かべ、「でも私の彼氏は料理が上手いんで、逆にいろいろアレンジしてもらいたいな」と締め括った。
異色のギャル雑誌『eggじゃないegg』は、数量限定で配布されている。店舗でエバーエッグオムライスを注文、または冷凍・常温タイプのエバーエッグを購入し、スタッフに「eggじゃないegg」と伝えると受け取れるそうだ。
ぜひ店舗に足を運び、アゲな一冊を入手してほしい。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
植物由来なのに「おいしいでしかない」。令和ギャル、みりちゃむさんが語る“持続可能なギャル生活”