暖かくなり、散歩やウォーキング、ランニングなどでスニーカーを履く機会も増えてきました。
気になるのがスニーカーの汚れ。今回は、全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤーチームの鈴木健吾さんに、スニーカーの洗い方を教えていただきました。
スニーカーにはいろいろな種類がありますが、いちばんポピュラーな布製のスニーカーの洗い方を伺いました。
スニーカーの汚れの原因は、「泥汚れ」と「黄ばみ」だと鈴木さんは語ります。
「泥汚れは、きれいな舗装道路では付きませんが、公園や河川敷などで運動すると付いてしまいます。土、砂、泥などが付着して茶色のシミになったもので、放置しておいてはいけません。帰ったらすぐに洗い、きれいにしておくことが大切です。
一方の黄ばみは、アルカリ性の物質が付着することによって生じます。おもな原因は、洗う際に使用するアルカリ性の洗剤です。アルカリ性の物質は濡れた状態から乾くまでの間に紫外線に反応し、スニーカーの布地を黄色く変色させてしまうのです。
アルカリ性の洗剤で洗う場合は、しっかりすすがないといけません。すすぎが不十分だと、乾いて時間が経ってから黄ばんでくるので、注意が必要です」(鈴木さん)
布製スニーカーの基本的な洗い方を教えていただきました。
「用意するものは広口のバケツ、十分な水、中性洗剤、ブラシです。バケツはつけ置きをするためのもので、スニーカーの両足が重ならないくらい大きなものを選びましょう。これにたっぷりの水(洗剤液)を入れ、スニーカーを浸します。
ホームセンターなどで靴の汚れを落とすブラシを購入し、汚れを手でこすり落とすのがスニーカー洗いの基本です。そのあと十分すすぎ、直射日光を避けて風通しの良いところで陰干ししてください」(鈴木さん)
中性洗剤ではなかなか落ちないがんこな汚れには、重曹を使うと良いそうです。
「重曹はお湯には溶けますが、水には溶けない微細な粒子でできています。この粒子が、汚れをこそぎ取る研磨剤の役目を果たすのです。重曹は弱アルカリ性なので、スニーカーの内側の皮脂汚れに有効ですし、つけ置きすると汚れと線維の結合がはがれて、外側のがんこな汚れも落ちやすくなります」(鈴木さん)
洗うときは、お湯に溶かした重曹にスニーカーを一晩浸けてから洗います。それでも落ちなければ、水でペースト状にした重曹をブラシに付け、こすり洗いするといいそうです。
「重曹には消臭効果もあるので、重曹液に浸しておくだけで、スニーカー特有の臭いも取り除くことができます」(鈴木さん)
酸素系漂白剤を使った洗い方もあります。
「酸素系漂白剤(粉末)を入れたぬるま湯(40〜50℃)にスニーカーを浸け、一晩置くだけで汚れが取れやすくなります。
ただし、塩素系漂白剤は要注意です。強いアルカリ性なので酸性の洗剤などと混ぜると有毒ガスが発生します。また、塩素系漂白剤は効果が強力なのでスニーカーの素材を傷めてしまうこともありますし、白い靴にしか使えません。そのため、漂白剤は必ず酸素系を使うようにしましょう」(鈴木さん)
きれいに洗った気持ちのいいスニーカーを履いて、春のウォーキング、お出かけを楽しんでください。
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知ってる?スニーカーの正しい洗い方。あの洗剤は、黄ばみになるから使ってはいけない