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「恋愛力が非常に弱くなっていると感じます」
「お金がかかるからといって、それが少子化の原因ではないんじゃないか」
2月24日、自民党会派の石田成生議員が三重県議会の一般質問で、少子化対策についてこのような持論を展開した。
三重県議会では2023年度の当初予算案の中で「みえ子どもまるごと支援パッケージ」が提出されており、石田議員はその中の「出逢いの支援」に言及。「結婚の前にお見合いか恋愛がある。お見合いは県の支援策に入っているが、問題は“恋愛力”が非常に弱くなっていること。“恋愛”をタブー視せずに調査や原因究明が必要なのではないか」と求めた。
県の安井晃・戦略企画部長は、「まずは恋愛力とは何かという認識を深める必要がある」と前置きした上で、「過去の県民への意識調査では、結婚していない理由として『自分に自信が持てない』『異性とうまく付き合えない』など『恋愛力』に関わると考えられる選択肢もあるが、いずれも回答は上位ではない。今後も広い視点で調査していく」と答弁した。
石田議員は「恋愛という言葉は使われていない」と反論したが、恋愛力とは何かについて具体的に説明しなかった。
また、安井氏が「県民への意識調査では、いずれ結婚したいと思っている人に未婚の理由を聞くと、『出会いが少ない』が最も多い一方、『収入が少ない』という回答も相当数ある。若者の所得向上に向けた取り組みも重要だ」と発言すると、石田議員は「お金がかかるからといって、それが少子化の原因ではないんじゃないか」と持論を展開した。
「地位や財産が宝とも言えるかもしれませんが、自分の命より大切なのが子ども。お金がかかるからといって(子ども)を持たないとかいうことではないと私は思う」(石田議員)
石田議員の発言に、タレントで俳優の松尾貴史さんはツイートで「陳腐な自己啓発本以下の発想しかないのか」と怒りの声。「実際は借金である『奨学金』、30年下がり続ける賃金、5割近い国民負担率から目を逸らしたいのか」とコメントした。
「恋愛力」噴飯。
陳腐な自己啓発本以下の発想しかないのか。実際は借金である「奨学金」、30年下がり続ける賃金、5割近い国民負担率から目を逸らしたいのか。
経済的な要因に決まっているではないか。【少子化の要因は「恋愛力の低下」? 自民の三重県議が調査要望】毎日新聞 https://t.co/e7hydpZMUz— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) February 25, 2023
Twitterには、「少子化の原因はお金」「一人で生きていくだけでも精一杯」など、多くのコメントが寄せられている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
少子化の原因は、お金ではなく「恋愛力」の低下と三重県議 ⇒ 「自己啓発本以下の発想」と反発相次ぐ