ヘタの状態と周囲を観察
「イチゴの場合はヘタが鮮度を判断するポイントになります。ヘタが反り返るぐらい先端までピンと立っていて、緑が鮮やかで濃いものは鮮度が良い証拠です。ただ、鮮度が良くてもヘタが果肉部分に比べて大きいものは、養分バランスがうまく調整できていない場合があるので、避けた方が無難です。
次にヘタの周囲を観察して完熟度合いを見ます。完熟したイチゴは、ヘタの付け根まで赤くなっています。また、ヘタの付け根から果肉の上部がふっくらとふくらんでいるものは完熟に近いことが多いです」(吉田さん)
完熟するとツブツブも赤くなる?
「イチゴは緑の実が大きくなるにつれて赤みが増し(熟度70%程度)、ヘタの付け根まで赤くなると熟度は80%程度まで上がります。この状態でも完熟と言えるほど甘みが多くなっていますが、完熟するとツブツブまで赤くなります。
つまり、ツブツブが白っぽい色から赤く色づいてきているものは完熟に近いということになります。完熟ものはつぶれやすいため、店頭には並ぶことは少ないのですが、イチゴ狩りなどに出かけた際には、ツブツブの赤みが濃いものを選んでみるといいでしょう」(吉田さん)
その他、赤い部分の表面に産毛が残っているもの、ツヤとハリがあるものは鮮度がよく美味しいそうです。
イチゴはビタミンCが豊富で、100gあたり62mgが含まれます。他にも生活習慣病の予防に効果があると言われるペクチン(食物繊維)や、抗酸化作用があるポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。
まだ寒い日が続きますが、旬のイチゴを食べて、風邪予防に良いビタミンCを補給しましょう。
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