地裁は、参戦した韓国の軍人の証言などから、タンさんの訴えの大部分を認めた。
敵兵と住民を区別しにくいベトナム戦争の特性上、「民間人を殺傷したとしても正当行為だった」とする政府側の主張は退けられた。
韓国政府は65年にベトナム、米国との間でそれぞれ締結した約定書により、ベトナム人が韓国で裁判を提起することはできないとも主張。
地裁は「軍当局間で締結した合意にすぎず、条約としての効力を持たない」として、被害者が韓国の裁判所に訴える権利は妨げないとした。
賠償請求権の消滅時効が過ぎたかどうかも争点だった。
地裁は、近年になって韓国で虐殺の真相究明に取り組む民間団体が証拠資料を確保するまで、被害者が実質的に訴訟を起こせる状態ではなかったと指摘。
「原告は訴訟を提起するまで、債権者の権利を行使できない障害事由があった」と判断した。
◆「被害者個人に焦点を合わせなければならない」
韓国軍のベトナム人民間人虐殺は、20年余り前に韓国の週刊誌報道をきっかけに浮上。進歩派の弁護士や市民らが被害者との連帯や真相究明を目指す活動を展開した。
一方で、虐殺の暴露は参戦した軍人への名誉毀損きそんだとの保守的な考えも残る。
ベトナム政府も内戦の記憶に触れることに消極的だったこともあり、韓国政府は虐殺を明確には認めてこなかった。
韓国軍による虐殺の被害者は9000人以上との見方があり、韓国メディアでは「今後、類似の訴訟が相次ぐ可能性がある」と懸念する論調もある。
李鐘燮イジョンソプ国防相は「国防省が確認したところでは虐殺は全くない。判決には同意できない」との立場を示した。
原告代理人で、元徴用工訴訟も担当する林宰成イムジェソン弁護士は「こうした問題を、国家を中心とする外交問題として語ることは20世紀的な発想だ。
被害者個人に焦点を合わせなければならない」と語る。
2023年2月22日 16時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/232440
※関連スレ
【ハンギョレ】韓国国防相「ベトナム戦争での民間人虐殺は全くなかった」…判決に真っ向から反論 ★3 [2/18] [昆虫図鑑★]
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韓国政府「戦時中の民間人への攻撃は正当行為。いちいち騒ぐやつはどうかしてる」⇒ 結果wwwwww