プロ野球のキャンプも最終調整の場であるオープン戦が2月23日から開幕します。オープン戦は、開幕メンバーに選ばれるかどうかの最終選考。そこに向けてチーム内で熾烈な競争が起きており、もちろんドラフトで指名された選手も例外ではありません。そこで今回は、パ・リーグのドラフト1位選手がキャンプを通してどんな活躍を見せてくれているか紹介していきます。
2022年のドラフト会議でパ・リーグの球団に1位指名された6人を紹介します。高校生ながら高い身体能力を持った選手から大学で二刀流として活躍した選手までポテンシャルの高い選手が1位指名を獲得しました。
日本体育大学から日本ハムファイターズに1位指名で加入した矢澤宏太選手。キャンプでは1軍スタートを果たし、初日の紅白戦ではスタメンに抜擢。その後行われた、2月11日の紅白戦で初安打をマークするとそこから調子を上げていき、猛打賞を獲得するなど打撃は絶好調。また、投手としては、実戦形式の練習で登板し安打性を0に抑える投球を披露し、投手として23日の対外試合でデビュー予定。キャンプの練習で二刀流として調整を続けている矢澤宏太選手。今後、二刀流としてどんな活躍を見せてくれるか楽しみです。
早稲田大学から西武ライオンズに1位指名で加入した蛭間拓哉選手。走・攻・守が優れている蛭間拓哉選手はキャンプ1軍スタート。フリーバッティングでは力のあるスイングで柵越え、走塁でも足の速さをアピール。2月17日の実戦形式のバッティング練習で2安打をマークすると翌日の紅白戦にスタメンで抜擢。順調にプロとして結果を残しています。蛭間拓哉選手は開幕スタメンを勝ち取れるポテンシャルがあり、期待度が高い選手です。西武ライオンズの打撃の中心選手として活躍する日も遠くはないかもしれません。まずは、開幕スタメンを勝ち取れるように頑張って欲しいです。
専修大学から千葉ロッテマリーンズに1位指名で加入した菊地吏玖投手。キャンプでは、初日からブルペン入りし、59球をなげこみました。その後、実戦形式の練習に登板し、15球を投げ安打性の当たりは2本打たれましたが、変化球で空振りを取るなど力強い投球を披露。主力選手中心で行われる沖縄本島での2次キャンプに選出されました。今後実戦での登板機会が増え、仕上がり次第では、ローテーション入りも見えてきます。今後の菊地吏玖選手の活躍が楽しみです。
立教大学から楽天ゴールデンイーグルスに1位指名で加入した荘司康誠投手。キャンプでは、即戦力投手として1軍スタート。キャンプ初日からブルペン入りし、33球を投げ込みました。その後2月18日に実戦初登板を果たし、2回2安打無失点2奪三振。開幕ローテーションに向けて良いスタートを切りました。荘司康誠選手は最速157キロの直球とキレのある変化球で三振を取れる技術があります。この力を活かして、今シーズンプロでの初勝利を勝ち取って欲しいです。
白鷗大学からオリックス・バファローズに1位指名で加入した曽谷龍平投手。キャンプはBグループでのスタート。キャンプ2日目に初ブルペン入りキレのある球を30級投げ込みました。また、2月20日には初の実戦形式の練習に登板。25球を投げ、安打性の当たりは5本打たれましたが、最後の打者からは、連続で空振りを取ることもでき良い面もアピールできました。今後紅白戦などの実戦登板も控えており、着実に開幕1軍に向けていい調整ができています。今後の活躍次第では、開幕ローテーション入りも見えてきますので、曽谷選手の実力で、勝ち取って欲しいです。
誉高校から福岡ソフトバンクホークスに1位指名で加入したイヒネ・イツア選手。入寮直後に、新型コロナウイルスに感染した為、新人合同自主トレは遅れてのスタート。春季キャンプもリハビリ組でのスタートとなりました。イヒネ・イツア選手も焦りはなく、まずはプロで戦える体作りを意識して練習に取り組んでいます。体幹を鍛えるために、体幹トレーニングやバランスボールに座りバッティング練習。基礎固めの練習をメインに行っています。今後のイヒネ・イツア選手の活躍が楽しみです。
今回は、パ・リーグのドラフト1位指名選手6名を紹介しました。既に実戦で結果を残している投手、基礎固めをしている選手、試合経験を多く積んでいる野手など選手のポテンシャルや適応能力、チームの育成方針によって異なります。少しずつ実戦などで、経験を積みながら成長していってほしいです。今後、この6人がチームのエースや中心打者に成長できる日を楽しみにしています。
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【プロ野球】キャンプも大詰め! 2022ドラフト1位選手の現在地(パ・リーグ編)