こちらも読みたい>>窓から撮った「雪景色」の投稿は気をつけて。「自宅特定は簡単」
◆
「雪の結晶はスマホで撮影できます」
東京都心など関東で雪が降り出した2月10日、こんなツイートが話題になっています。
投稿したのは、映画『天気の子』の気象監修などを担当し、『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA)の著者でもある雲研究者・荒木健太郎さん(@arakencloud)。
荒木さんは9日、「雪の結晶はスマホで撮影できます。マクロ撮影モードのほか、100均などのスマホ用マクロレンズを使うとスマホで手軽にとても綺麗な写真が撮れちゃいます」と投稿。
「コツはズームして接写して連写。マクロレンズをつけて数cmでピントがあいます。関東の皆様、雪が降ったらぜひ雪結晶の観察をお試しください」と呼びかけています。
ツイートには10日午前10時時点で1万2000回の「いいね」、3400件のリツイートが集まり、「めっちゃきれいでかわいい」「子どもとやってみます!」「100均でレンズ買ってこよう♪」といったコメントが寄せられています。
スマートフォン以外に用意するのは、100均などで買えるスマホ用レンズだけ。マクロ撮影ができるスマホなどの場合はレンズは必要なく、 色の濃い生地があるとよりきれいに撮れるといいます。
詳しい撮影の仕方やポイントは、以下のとおりです。
・暗い色の生地を背景にします。あらかじめ外で冷やしておくと雪結晶が融けにくくなります。
・雪結晶が着地してすぐがシャッターチャンスです。
・スマートフォンのカメラで最大ズームして接写して連写します。
・スマートフォン用マクロレンズなしだと約10cm、ありだと2~3cmまで近づくとピントが合います。
・少しの手ブレでもぼやけてしまうので連写しましょう。
・個々の雪結晶をズームして接写するだけでなく、硬貨が映る程度の少し遠目でも撮影してみてください。
・スマートフォンやカメラなどの撮影機材が濡れて故障しないようお気をつけください。
・しっかりと防寒し、周囲の安全を十分に確認の上で撮影しましょう。
荒木さんは、ハフポスト日本版の取材に「雪の結晶というと枝のはえた六花をイメージしがちですが、実は多様な姿をしています。雪結晶・氷晶・固体降水のグローバル分類では合計121種類もあります」とし、「冬の空から舞い降りる雪結晶がどんな名前かチェックしつつ、一期一会の雪の子たちとの出会いを楽しんでみてください」とコメント。
大規模な雪が降るたびに、写真の撮り方などを伝えてきた荒木さん。背景について 「『雪は天から送られた手紙である』という言葉があります。これは物理学者・中谷宇吉郎博士が残したもので、雪の結晶は雪雲の気温や水蒸気の量によって結晶の形が変わるため、地上に舞い降りてきた雪を観察することで雲の状態がわかるというものです」と説明し、こう呼びかけます。
「雪の結晶は顕微鏡などでしか見えないというイメージを持たれがちですが、大きな結晶は肉眼でも見えますし、スマホでマクロレンズを使えば鮮明な写真を簡単に撮影することもできます。雪は身近に体験できる美しい自然ですので、ぜひ雪が降った際にはしっかりと防寒して観察し、雪結晶を楽しんでいただければと思います」
<取材・文=佐藤雄(@takeruc10)/ハフポスト日本版>
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
知ってる?スマホで「雪の結晶」を撮る方法。100均の“あれ”を使うだけで簡単、「きれいでかわいい」と反響