マイクロソフトが、2月7日にイベントを開催することを発表しました。このイベントでは、OpenAIの「ChatGPT 4」を搭載したマイクロソフトの検索エンジン「Bing」が発表されると予測されています。
*Category:テクノロジー Technology *Source:The Verge ,Google ,Owen Yin(Medium)
チャットAI発表で一日を争うGoogleとマイクロソフト
マイクロソフトはイベントについての詳細は明かしていませんが、米大手テックメディア「The Verge」によれば、サティア・ナデラCEOは招待状に「いくつかのエキサイティングなプロジェクトの進捗を共有する」としており、重要な発表がいくつもあることが予想できます。
このイベントの発表は、マイクロソフトがOpenAIとの提携を100億ドル(1.3兆円)で延長し、OpenAIの独占クラウドパートナーとなることを発表した数日後に行われました。またこれは、Googleが2月8日にAI関連のイベント開催を発表した直後です。
このことを踏まえると、このイベントでは以前に噂されていた「Bing」への「ChatGPT 4」の搭載が発表される可能性は高いと考えられます。先日には誤って一時的に公開された「新しいBing」の画面もリークされています。このリークでは、ChatGPT搭載Bingは最新の情報にアクセスし、ソースを提示することもできることが示されました。
このAI搭載検索エンジンの発表において、マイクロソフトとGoogleがお互いを意識していることは明らかです。「ChatGPT」の登場に危機感を抱いていたGoogleは、「Bing」との統合が噂されはじめてすぐに、2月8日にイベントを開催することを発表しました。
これに対するマイクロソフトの回答が、今回の不意打ちに近いイベント発表。マイクロソフトのような大企業が「当日にイベント開催を告知する」というのはかなり珍しい事態です。
しかしGoogleも、これに先んじて「Bard」の開発状況をブログで公開しました。Googleによれば、この「実験的なチャットAIサービス」は、現在は限られたグループのみによってテストされているものの、今後数週間のうちにより広く一般に公開されるとのこと。
この過剰ともいえる反応からも、Googleがマイクロソフトの「Bing」と「ChatGPT」の統合にかなり危機感を抱いていることが分かります。Googleの「Bard」とマイクロソフトの「新しいBing」のどちらが優れているのか、しばらくの間は激しい競争が繰り広げられそうです。なおマイクロソフトのイベントはネット配信されず、米国でのオフライン開催となる予定です。
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次世代「ChatGPT 4」搭載のマイクロソフト「Bing」今夜発表か