2023/01/18 11:30 ウェザーニュース
そろそろ花粉が気になる季節。2月はじめに関東から飛散が始まり、2月上旬に九州・近畿・東海の一部でも飛散が開始します。飛散のピークは西日本・東日本の広範囲で2月下旬頃となります。
2023年の各地の花粉飛散量や飛散開始時期を確認して、花粉症の方は事前の対策にお役立てください。
■ポイント ■
・スギ花粉は2月上旬から飛散開始
・スギ花粉の飛散ピーク時期は2月下旬~、ヒノキ花粉は3月下旬~
・飛散量は西日本や東海、関東で2022年よりも多い予想
スギ花粉は2月上旬から飛散開始
2月はじめに関東から飛散が始まり、2月上旬に九州・近畿・東海の一部でも飛散が開始します。2月中旬には中国・四国や近畿・東海の広範囲と、東北南部の一部でも飛散が始まる見込みです。
2月下旬になると北陸、東北北部の一部でも飛散が始まり、3月上旬には東北北部の全域で飛散が始まる予想となっています。
スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばし始めます。このため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が飛散開始のタイミングを左右します。
2022年12月の気温は平年を下回った地域が多く、西日本を中心に寒さが厳しくなりました。2023年1月の気温は今のところ平年並みか平年よりもやや高い地域が多くなっていますが、1月下旬はこの冬最も厳しい寒波となる見込みで、休眠打破は十分に行われるとみています。
花粉の飛散に影響する2月の気温傾向は、東北から関東では平年並みか高く、北陸や東海から九州では平年並みとなる予想です。このため、花粉の飛散開始は平年並みかやや早くなる見込みです。最新の気温傾向を踏まえて東北から関東、四国の飛散開始予報を12月発表から更新しています。
2023年の花粉飛散量は、2022年と比べると北陸や北日本で少なくなるものの、西日本や東海、関東で多くなる予想です。
西日本では2022年の1.7倍程度で、九州や中国・四国では2倍以上の飛散量になるところもあります。一方、2022年に飛散量が多かった北陸や北日本では飛散量が減少し、2022年の半分以下になるところもある見込みです。
平年(2013〜2022年の平均)との比較でも、西日本や関東ではやや多く、北日本はやや少ない予想です。全国平均では平年の116%となる予想です。
花粉症のみなさんは、事前に対策をしっかりと行って花粉シーズンをお過ごしください
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