マインクラフトやリズムゲーム「osu!」などのゲーム配信を行うAIのVtuber「Neuro-Sama(ネウロ様)」がTwitch上で配信を行い、話題となっています。
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大規模言語モデルから作られたAI Vtuber「ネウロ様」
Vtuberは2Dや3Dのキャラクターが配信者に合わせて動くことが特徴ですが、ネウロ様はゲームプレイ、会話、表情などの全てがAIで制御されています。ネウロ様はチャット欄との対話も可能で、質問への回答はもちろん、チャット欄が荒れると「本気で荒らそうとしているのか」「ひどいチャットだった」などと話すなど、かなり人間に近い回答を返します。
また、ゲームプレイも一流の腕前。製作者によれば、「osu!」に関してはすでに1対1のゲームでトップランカーを倒したことがあるそうです。メインリーダーボードにはランクインできないものの、ネウロ様は現在、彼女がプレイするプライベートサーバーで1位にランクインしています。
興味深いことに、ネウロ様のosu!のプレイは全ての曲で完璧なのではなく、ミスをすることもあります。また、創造性が求められるマインクラフトのプレイはまだまだ上手とはいえませんが、「移動して、木材を集めて、アイテムを作る」といった基本的な動作は出来るようです。
また、ネウロ様は「歌う」事もできるようです。
このAIの製作者であるヴェダル氏は海外メディア「Motherboard」のインタビューに対し、ネウロ様は楽しい実験の1つとして作ったと語っています。
「私は彼女をTwitchストリーマーにし、リアルタイムで視聴者と対話できるようにしました。楽しみの多くは、彼女とTwitchのチャットとのやり取りから生まれます。彼女の成功とストリームの楽しさには、ファンが重要な役割を担っていると思います。Twitchチャットとのやり取りがあるからこそ、彼女は見ていて楽しいし、それがなければ、これほど成功しないと思う。
なお、ネウロ様の詳細な仕組みについては、模倣される懸念からあまり明かしたくないようです。
ネウロ様はもともと、2018年にヴェダル氏がosu!を学習するAIとして作ったのが最初です。当時、ネウロ様にはアバターも喋る機能もありませんでした。しかし2022年12月にヴェダル氏はこの計画は再始動し、オンラインアバターメーカーであるLive2Dの無料サンプルアバターを使い、アニメ風の声と組み合わせてネウロ様を作成しました。
同氏によると、多くのAIチャットボットと同様に、ネウロ様もインターネットから取得した大量のテキストから学習させたLLM(大規模言語モデル)を使って作られたものとのこと。ただし他のAIと同様、学習元によっては問題のある発言をしてしまうことがあるため、配信は100%自動化されているものの、ネウロ様とチャットを監視しモデレートするチームがあるそうです。
ウェダル氏は今後、自分だけのカスタムアバターを手に入れ、さらに多くのゲームをプレイする予定があるとのこと。ネウロ様の配信は、毎日18時〜23時の間にTwitch上で行われています。
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