年の瀬もだいぶ押し詰まり、大掃除の季節がやってきました。面倒な大掃除も、汚れを落とす裏ワザを知っていれば、グッとやる気が出るものです。
これがあればプロ並みのお掃除ができるという便利アイテムを、おそうじ本舗の技術アドバイザー・尾崎真さんに聞いてみました。
▼便利アイテム1:歯ブラシ
使い古した歯ブラシをお掃除に使う人は多いことでしょう。でも、そこに一工夫を加えると、プロの技になると尾崎さんは語ります。
・隙間用ブラシにする
使い古した歯ブラシは毛先が広がって柔らかくなっていますので、そのままでは使えません。
「ハサミで毛先を切り揃えてください。こうすれば手の届きにくい隙間のお掃除をきっちり行えます。パソコンのキーボードやスイッチパネル、リモコンのホコリを取るのに便利です」(尾崎さん)
・ゴシゴシブラシにする
もっと硬いブラシにしたければ、思い切って歯ブラシの毛を半分ぐらいにカットすると良いそうです。
「コシが強くなって、ゴシゴシ洗いたいときに便利です。カビが生えているタイルの目地やパッキン、蛇口の水垢をこすり落とすときに使えます。クレンザーを付けると、こびり付いた細かい汚れも落とせます」(尾崎さん)
・グルグルブラシにする
古い歯ブラシを4本ほどまとめることで違った用途でも使えます。
「筒状のものをお掃除するのに便利な放射状のブラシがつくれます。キッチンや浴室の排水口など、丸い配管にこのブラシを突っ込んで、グルグル回せば手を汚さずヌメリが落とせて便利です」(尾崎さん)
▼便利アイテム2:キッチンペーパー&ラップ
吸水性があり丈夫なキッチンペーパーは、洗剤などを浸して湿布するといいそうです。
「コンロなどの油汚れは浸け置き洗いしますが、洗剤が垂れてくる台所壁面の汚れ落としにはキッチンペーパーとラップが大活躍します。洗剤を吹きかけたキッチンペーパーを貼り付け、その上から食品用ラップをかけてください。垂れてこないうえ、乾燥も防げます。ドライヤーで熱を加えると、さらに効果的。しばらく置いたらラップを剥がし、布巾で拭き取るだけでOKです。
キッチンペーパー&ラップは、お風呂のカビ退治にも使えます。カビ退治をしたい部分にキッチンペーパーを当て、上からカビ取り用の洗剤を吹きかけてください。その後ラップで密閉し、10~20分ほど放置するだけです。時間が経ったらラップとキッチンペーパーを取り除き、洗剤をしっかり洗い流すとカビが落ちています」(尾崎さん)
▼便利アイテム3:プラスチック製カード
そのほか、意外な小物がお掃除に役立つと尾崎さんは続けます。
「使わないポイントカードなどのプラスチック製カード類は、広い範囲にわたるベトベトした油汚れをこそぎ落すときに便利です。また、薄く付いた石鹸カスも上手に落とせます」(尾崎さん)
▼便利アイテム4:割り箸&定規
定規や割り箸に布を巻くと、手では届かない隙間のお掃除ができます。
「こびり付いた汚れをガリガリ落とすのにも有効なので、コンビニなどでもらった割り箸は、お掃除用に保管しておきましょう。
タオルを水に濡らして固く絞り、二つ折りにして定規か割り箸に巻くとサッシなどの隙間用水拭き雑巾の出来上がりです。これをサッシ溝の対角線(斜め)に差し込み、捻(ねじ)りながら引っ張ると、サッシ溝の底だけでなく左右の3面を同時に拭くことができます」(尾崎さん)
▼便利アイテム5:ストッキング
高い場所のホコリを取るには、古いストッキングが役立ちます。
「ホウキの柄や長い棒の先にストッキングを取り付け、即席のハタキをつくってください。静電気でホコリを吸い取ってくれます。
カーテンレールの上やエアコンの上部、電灯の傘など、カーブがあったほうが届きやすい場所には、曲げられるハンガーとストッキングの組み合わせがベストです」(尾崎さん)
▼便利アイテム6:メラミンスポンジ
メラミンスポンジは、水に濡らして擦(こす)るだけでさまざまな汚れを落とせます。
「網戸の汚れ落としにも最適です。汚れが目立つところは重曹水(水1リットルに重曹大さじ1)で拭いてください。
ただし、ワックスが塗られた木製家具、フローリング、アルミサッシなどは、傷付けてしまう恐れがあるので使用を控えたほうがいいでしょう」(尾崎さん)
▼便利アイテム7:マイクロファイバーのクロス
メラミンスポンジと同じように、多くの場所をきれいにできます。
「乾拭きでも水拭きでも使えるのがうれしいポイント。頻繁に使うなら、まとめ買いしておくと経済的です」(尾崎さん)
いかがですか。大掃除は、裏ワザがわかると楽しくなるものです。今年はこの中からいくつか試して、効率的な大掃除を実現してみましょう。
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