ただ、無理に暖房の使用を控え、健康を害してしまってはいけません。
そもそも、エアコンなどの暖房を抑えることによる省エネ効果とは、どれぐらいあるものでしょうか。家庭で使われることの多いエアコンとファンヒーターを例にわかりやすく費用で考えてみましょう。
では、ファンヒーターではどうでしょうか。こちらは動力源によってやや異なります。
石油ファンヒーターの場合、設定温度を1℃下げるとひと冬で約880円、毎日の使用時間を1時間短くすれば約1,470円の節約に。ガスヒーターでは、1℃下げると約1,320円、使用時間を1時間短くすると約2,150円の節約になるといいます。
エアコンでは設定温度を下げることで効果が高く、ファンヒーターでは使用時間を短くすると効果が高いことがわかりました。
もちろん、暖房費は家の大きさや使用する部屋の広さ、日当たりや断熱性能などの家の条件によっても変わります。しかし、設定温度と使用時間を少し意識するだけで省エネ効果は十分に期待できそうです。
湿度が低いと寒さを感じやすくなるので、加湿器を適度に使用すると体感温度が上がります。可能ならば厚手のカーテンを閉める、窓に断熱シートを貼る、床に断熱マットをしくなどすることで、熱が逃げるのを防いで暖房効率を上げられます。
また、エアコンやファンヒーターで省エネするには、次のようなポイントもあります。
・扇風機、サーキュレーターを併用
温かい空気は軽いため、部屋の上部に溜まります。扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を循環することで暖かさを感じやすくなります。
・室外機のまわりを整理する
室外機の吹き出し口付近に物を置いてしまってはいないでしょうか。室外機周辺は、空気の流れが悪くならないよう整理しておきましょう。
・フィルターの掃除
エアコン内のフィルターが目詰まりしていると、そのぶん暖房効率が下がってしまいます。月に1~2回を目安に掃除しましょう。
・15分前にスイッチオフ
ファンヒーターを切っても、すぐに室温が下がるわけではありません。出かける前や就寝前など、部屋にいなくなる15分前を目安に早めに切るようにしましょう。
・フィルターの掃除
エアコンと同様にフィルターが目詰まりしていると、暖房効率が下がってしまいます。説明書に従って定期的に掃除しましょう。
今年は寒さに加え、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行も懸念されています。あまり無理をして体調を崩すことがないよう、上手に省エネしていきましょう。
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「1℃下げる」「1時間短く」の省エネ効果は? 冬の暖房を賢く使う方法