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ニューヨーク・マンハッタンで脱走した犬が、ハドソン川を泳いでお隣のニュージャージー州に渡り、無事に保護された。
ニュージャージ州のエッジウォーター消防団が12月6日、同州インディペンデンス・ハーバーの桟橋下で犬を保護したとFacebookに投稿した。
ABCによると、「水際で犬が吠えている」という通報を受けて消防士が出動。桟橋の下にいるのを見つけ、ボートを使って救出したという。
消防士のトム・クィントンさんは「水の中で2人が背後に回り、犬がボートに近づくようにしました。犬はおとなしく座っていたので、私が頭の後ろを掴みボート後方に乗せました」と話している。
この犬の名前は「ベア」。ベアは11月29日に、ニューヨークに住むエレン・ウォルピンさんの20歳の息子の介助犬として迎えられたばかりだった。
モンタナ州で育ったベアにとって、大都市ニューヨークは、少々気後れする場所だったようだ。
ウォルピンさんは、ニューヨークに到着してから初めの数日は「アパートを出るのも怖がっていた」とNJアドバンスメディアに語っている。
「公園に連れて行くと喜びましたが、その時でも私はリードを外しませんでした。階段を降りる時でさえ、街に慣れようとしているようでした」
ところが12月3日、ハーネスを買いに出かけた時に首輪が外れてベアが逃げ出してしまった。
周りの人が捕まえようとしたものの、ベアは怯えて遠くに逃げ、ハドソン川に飛び込んでしまったという。
翌日になっても連絡がなく、ウォルピンさんは息子のためにベアの代わりとなる犬を飼わなければならないだろうと覚悟を決めた、とNJアドバンスメディアに述べている。
しかしベアは6日に対岸のニュージャージ州で保護され、その後マイクロチップが手掛かりとなって、ウォルピンさんたち家族の元へ戻ってきた。
ABCによると、ベアはレオンベルガーとバーニーズ・マウンテン・ドッグのミックスだ。レオンベルガーは水難救助犬として活躍するほど泳ぎが好きな犬種なので、ハドソン川の遠泳も楽しんだのかもしれない。
ウォルピンさんは「息子が言っていた通り『これは奇跡』です」とベアとの再会を喜んでいる。
また「ベアは一生分の幸せをくれました。この犬と息子はどちらもファイター。名コンビです」とABCに話している。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ニューヨークの川に飛び込んでしまった犬、泳いで対岸へ⇨3日後に救出「これは奇跡です」