関連記事:イギリスの英語辞典が選んだ「2022年の言葉」は、パーマクライシス。どんな意味?
辞典などを手がけるアメリカの出版社「メリアム・ウェブスター」が現地時間11月28日、今年のワードを発表した。
選ばれたワードは「ガスライティング(gaslighting)」。
2022年の検索数は、前年と比べ1740%も増加したという。
「ガスライティング」とは、相手にわざと偽情報を教えたり嫌がらせをしたりして、心理的に操作し追い詰める精神的虐待の一種。
メリアム・ウェブスターは同社サイトで、「フェイクニュース」や「陰謀論」、Twitterなどで拡散される偽情報で溢れる今の時代を反映した言葉だと指摘している。
他にも注目されたワードの一部はこちら⬇︎
「オリガルヒ(Oligarch)」:
ロシアの新興財閥で、プーチン政権と密接な関係にあると言われている。。ウクライナ侵攻に伴い、アメリカなどの国がロシアのオリガルヒとその家族に制裁措置を行った。
「クイーン・コンソート(Queen Consort)」:
王妃の意味。チャールズ皇太子の即位により、カミラ夫人にこの称号が与えられた。
「コーディファイ(Codify)」:
法典を制定する、という意味。2022年6月に、アメリカ最高裁が女性の人工妊娠中絶の権利を認めた1973年の判決(ローvsウェイド)を覆し話題となった。
「LGBTQIA」:
性的マイノリティを表す総称の一つである「LGBTQ」に、以下の頭文字を加えた言葉。
・Intersex(インターセックス/性分化疾患):先天的な生殖系・性器の特徴により、解剖学上の「男性/女性」のどちらかに統一されていないか、または曖昧な状態等
・Asexual(アセクシャル):他者に性的に惹かれない
・Aromantic(アロマンチック):他者に恋愛的に惹かれない
・Agender(アジェンダー):「ジェンダーがない」自己認識を持つ
の頭文字を加えた言葉。
プライド月間や性的マイノリティに対する差別的な事件の際に表記として目にする機会が増え、検索数が上がったようだ。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
相手を心理的に追い詰める虐待「ガスライティング」 。米辞書が選んだ今年のワードに