関連記事>>カタール・ワールドカップ、なぜ批判されているのか? 懸念される人権問題を解説
11月20日からカタールで開催されているサッカーワールドカップ。大会を主催するFIFAが開幕2日前に突如、スタジアム周辺でのビールの販売を中止することを発表した。
この決定を受け、困ったのは大会のオフィシャルスポンサーであるバドワイザーだ。
バドワイザーは対応に追われた結果、公式Twitterに山積みになったビールの写真とともに「ビールは優勝国へ。手にするのは誰?」と投稿した。
大量のビールは優勝国に贈られる見通しだ。
Fox Newsによると、今大会はアルコール規制のあるイスラム教国での初めての開催で、カタールでは観光客が許可されたホテルやレストラン内でのみアルコールを取り扱うことができる。
またCNNによると、バドワイザーなどのビールのブランドを所有するアンハイザー・ブッシュ・インベブは7500万ドル(約100億円)を投じてFIFAのスポンサー契約を獲得したとされ、スタジアムでの販売中止は宣伝戦略にとって痛手となった。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は11月19日の記者会見で「1日3時間ビールを飲めなくても生きていける」「実際にはフランス、スペイン、ポルトガル、スコットランドで同じ規則が適用されているため、現在スタジアムでのビールの持ち込みは許可されていない」と述べた。
いずれにせよ、大量のビールは無駄になることなく、大会の優勝国に贈呈される見通しだ。ビールを手にする国はどこになるのか、大会の行方から目が離せない。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
W杯で販売できなくなった山積みのビール。困ったバドワイザー。その行方は?