地球に訪れる宇宙人は、高性能なUFOに乗ってくるはずです。人類がまだ作ることができないUFOには、どのような特別な技術や機能が搭載されているのでしょうか?科学者が考えるUFOの仕組みについて、海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。
*Category:テクノロジー Technology *Source:The Infographics Show,wikipedia
宇宙人のUFOについてまず理解しておきたいのは、間違いなく超高速で移動できるということです。もし宇宙人が太陽系に最も近いケンタウルス座アルファ星に住んでいて、光速で移動した場合、4年半弱で地球にたどり着きます。しかし、知的生命体がそんなに近くにいる可能性はかなり低いです。そのため、もし宇宙人が私たちの住む地球を訪れるとしたら、もっと遠くからやってくることになります。
宇宙人のUFOには、宇宙を横断する長旅の間、乗組員を眠らせるための冷凍睡眠装置が搭載されている可能性があります。なぜなら、UFOが光速で移動できたとしても、彼らの母星がどこにあるかによっては、地球へのミッションに数百年、数千年、あるいは数百万年かかるかもしれないからです。冷凍睡眠装置は、宇宙人を冷凍保存し、地球までの長い飛行の間、体が老化せず、細胞が劣化しないようにするものです。
あるいは、宇宙人であれば冷凍睡眠装置を全く必要としないかもしれません。というのも、そもそも宇宙人の寿命が分からないからです。もし宇宙人の平均寿命が100万年だとしたら、地球との往復に数十年を費やすことはそれほど大きな問題ではないでしょう。もしかしたら、宇宙人はSF映画のように自分の意識を機械にダウンロードして、永遠に生きられるのかもしれません。
UFOは船の帆が風を利用して進むように光子を利用して宇宙空間を進むことができます。しかし、UFO単体で得られるエネルギーはごくわずかです。そこで彼らは母星に巨大なレーザーを作り、地球に向けて発射します。UFOはそのレーザーに乗って移動するのです。ちなみに、このレーザーは光子の集まりのため、地球に害はありません。
この移動方法の利点は、最初はゆっくりの移動ですが、時間が経つにつれ加速し、いずれは光速で移動できるようになるところです。つまり、UFOは移動にエネルギーを使うことなく、銀河系を横断できるということです。そして、節約されたエネルギーは生命維持システムや帰路や地球のような見知らぬ惑星の探索に使うことができます。
宇宙人があっという間に宇宙を横断するためには、レーザー以外にどのような技術が必要なのでしょうか。考えられる候補は、時空の2点を結ぶ自然発生的なワームホールです。もしかしたら、あるワームホールが宇宙人の領域と人類の領域をつないでいて、それを橋渡しにして地球に来ているのかもしれません。
ワームホールを利用する場合、UFOは特殊なシールドやフォースフィールドを装備して、潰されることなく安全に通過しなければなりません。また、ワームホールが崩壊しないように重力を変化させる装置も必要です。これらの問題をクリアできれば、ほとんど瞬時に宇宙を旅することができます。
ワームホールはかなり珍しいもので、宇宙人の特定の領域と我々の領域をつなぐ確率は限りなく低いと考えられています。しかし、理論的には、もし時空に穴を開ける粒子があれば、任意の2点間の移動が可能になるかもしれません。
ワームホールを開けることは、高度な技術を持った宇宙人であっても難しいはずです。ただ、ワームホールは宇宙人のニーズにより適合しています。ワームホールを使えば、光速よりも速いスピードで宇宙空間を移動することができるのです。
ところが、物理学の法則により、物体が光速より速く動くことは不可能です。そのため、UFOが移動する場合は、周りの空間も一緒にワープさせる必要があります。そうすると、UFOの周りの時空を伸縮させるワープバブルが発生し、光速より速く移動できるようになるのです。時空には速度制限がないので、UFOが宇宙を飛び回るときに物理法則を破ることはありません。
UFOのエンジンやコンピューター、生命維持装置に至る全ては、電力を得る必要があります。そのため宇宙人は、核融合原子力発電機や反物質駆動装置で電力を得るでしょう。
UFOにある原子力発電装置は、地球上にある原子力発電所のような形ではなく、1つの部屋に簡単に収まるような自己完結型のものです。そして、この原子力発電機は水素原子を燃料としUFOで発生する全ての電力を補います。
水素は星の主燃料であり、ほとんどの惑星の大気中に存在するため、宇宙には豊富に存在します。また、水素が足りなくなったら、近くの巨大ガス惑星に立ち寄って燃料を補給すればいいので、宇宙人は水素を大量に貯蔵する必要もありません。
2つの水素原子が融合すると、ヘリウムが生成されます。その際の核融合反応から放出されるエネルギーは、船全体の動力源として使われます。ヘリウムは他の用途に再利用したり、宇宙空間に放出したりすることができるのが最大の魅力です。
宇宙人は、天体が存在しないような長距離を移動する場合、核分裂とは異なるアプローチを取るかもしれません。宇宙はほとんどが空っぽの空間であり、太陽系間の距離もとてつもなく遠いです。このような場合、UFOは反物質エンジンを使って必要な電力を作り出すかもしれません。
科学者たちは、地球から火星までのUFOを動かすのに必要な反物質の量は、わずか100万分の1グラムだと仮定しています。つまり、1グラムの反物質で地球と火星の間の距離の100万倍を運ぶことができるということです。
このようなエンジンのエネルギーは、反物質と通常の物質が接触して消滅するときに生まれます。この反応の最大の特徴は、反物質の質量の100パーセントがエネルギーに変換されることです。反物質のエネルギーが何も失われないので、非常に効率的です。
反物質に電力を供給しながら、核融合で動くバックアップ発電機を用意しておくことが、賢明かもしれません。
宇宙人は反物質を通常の物質から分離する磁気貯蔵システムを構築し、反物質が早期に消滅しないようにする必要があります。そのため、反物質は貯蔵場所から供給システムに移動させられます。ここで、エンジンがより大きなパワーを必要とするまで保持されるのです。
その後、エネルギーが必要となったら、反物質と通常の物質を接触させ莫大なパワーを発生させます。このエネルギーは、船内のあらゆるシステムで使われることになります。また、余分なエネルギーはロケットスラスターに送られます。エネルギーが宇宙空間に放出されると、UFOを前進させ、周辺地域を探索するための代替輸送手段として利用できます。
すべてのシステムを作動させ、推進力を提供するために必要な反物質は非常に少ないので、これはすべてのUFOに搭載される主要な動力源の1つになるでしょう。
ところで、空飛ぶ円盤の象徴的な形は誰もが知っています。しかし、このような形をした人工の航空機はほとんどありません。なぜ宇宙人はこのような形を好むのでしょうか?また、どのようにしてUFOがあらゆる方向にシームレスに移動できるのでしょうか?
◆ 関連:UFOの正体解明にNASAが選んだ〝16名の精鋭〟がまるでアベンジャーズ
オリジナルサイトで読む : AppBank
UFO徹底解剖「空とぶ円盤」「反物質エンジン」「トラクター・ビーム」などの仕組みとは?