日本時間の10月2日に行われたメジャーリーグ・ジャイアンツとダイヤモンドバックスの一戦。
この日の試合の“役者”は、球場の「外」にいたと言ってもいいかもしれない─。
8回裏に飛び出した大飛球。そのボールをめぐる“攻防”に実況・解説陣も思わず大爆笑。その一部始終をMLB公式Twitterが公開して反響が寄せられている。一体何が起きたのか。
話題となった場面は8回裏、ジャイアンツの攻撃中だった。ラモント・ウェード選手が、ダイヤモンドバックスのマーク・メランソン投手の投げた球を打ち返すと打球は瞬く間にライト方向へ。切れてファールだったが大飛球となったボールは海の中へと落ちていった。
ジャイアンツの本拠地オラクル・パークはライトスタンドが極端に狭く、その後ろはすぐ海という構造になっている。ちなみにマッコビー湾だ。
それもあってか、とりわけ左打者のホームランボールが海に届くため、球場の外ではファンがラジオなどで試合の様子を確認しながらカヤックやボートで待機し、ボールを狙う光景がよく見られる。同球場で海に飛び込むホームランボールは「スプラッシュヒット」などと形容され、名物となっている。
MLB公式Twitterが公開した動画では、ウェード選手のファールボールを取ろうと、3隻のカヤックやボートが攻防を繰り広げていた。
複数のファンがオールと手を伸ばしてボールを取ろうとするが、ジャイアンツのキャップを被った一人の女性が、位置取りを含め一歩リードしていた。
しかし、女性がボールに手をかけようとした瞬間、左側からオレンジ色のTシャツを着たカヤックに乗った一人の男性が颯爽と現れ、ボールをあっという間に手にしていった。その時間、わずか数秒。非常に慣れた身のこなしだった。
これには実況していたアナウンサーや解説も「Oh…No〜!DAVE,C’mon,DAVE」などと大爆笑。実況でも紹介されていた通り、この男性は「McCovey Cove DAVE」という名で、これまで数多のスプラッシュヒットを手にしてきた玄人なのだ。
ボールを掴めなかった女性も、その素早い動きにもはや笑うしかない。
その後、画面は試合の模様に切り替わったが、すぐさまDAVEさんがボールを投げて女性にプレゼントする様子が放送された。DAVEさん…優しい。だからこそ、オラクル・パークの“人気者”なのだろう。
DAVEさんのTwitterはMLB公式にフォローされていて、その人気はテレビ朝日の報道ステーションでも特集されるほどだ。
DAVEさんの目標はエンゼルスの大谷翔平選手のスプラッシュヒットをゲットすることだという。来シーズンに期待がかかるが、DAVEさんはTwitterで「その時のための準備はできている」などとツイートしている。
DAVEさんの挑戦は続く─。
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