10月3日は「アンパンマンの日」。インターネット上でしばしば、「たくさんの丸が並んだ点字ブロックをよ〜く見たら、アンパンマンの顔があった!」といった体験が話題になっているのを知っていますか。
「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」や「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」で設置されているこの点字ブロック。
気付くとうれしい粋な小ネタを仕込んだ理由について、施設の担当者に聞きました。
丸が並んでいる点字ブロックは、「警告ブロック」や「点状ブロック」と呼ばれます。危険箇所や誘導対象施設等の位置を示す狙いで、階段や横断歩道の前、誘導ブロックが交差する分岐点、障害物の前、駅のホームの端などに設置されています。
アンパンマンの点字ブロックは、普通の点字ブロックに何個かアンパンマンの顔がが隠れているような仕様になっています。
点字ブロックの写真をじっくり探すと、たしかにアンパンマンの顔がありました。
仙台アンパンマンこどもミュージアム&モールでは、ミュージアムの出口や「ドキンズハートシェイプカフェ」のスロープなどに設置しているといいます。
なぜこんな小ネタを仕込んでいるのでしょうか。
神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールの広報担当者は、ハフポスト日本版の取材にこう話します。
「未就学のお子様たちは、好奇心が旺盛で、施設内の大きな仕掛けから、小さな仕掛けまで気づいて、見つけたら笑顔がこぼれます。『こんなところにアンパンマンがいる!』という喜びを色んなところに仕掛けており、その一つが、この点字ブロックとなっております。他にも、隠れたアンパンマンや仲間たちが館内の壁や床に隠れていたり、アンパンマンのお話の中にでてくる『勇気の花』が1つだけ咲いていたりします。ぜひ、楽しんでみてもらえたら嬉しいです」
SNSでしばしば話題になるアンパンマンの点字ブロック。その中には批判的な声もありました。
点字ブロックは本来、視覚障害者が安全に移動できるようサポートする目的で設置されています。アンパンマンの点字ブロックも足で踏むものなので、本来の利用者である視覚障害者が発見することが難しいためです。
「点字ブロックに刻印されていても、目の不自由な方は気付かないと思うとなんだか切ない」といったツイートや、「視覚障害者の生活に必要な点字ブロックが、視覚健常者のみに認識できるアートとして利用されてるのは皮肉」といったツイートも見受けられています。
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点字ブロックをよ〜く探すと、アンパンマンが隠れてた。その理由とは?【アンパンマンの日】