それと、大臣に就任した日に言われたのは、『中国という言葉を出さないでくれ』というのと、『来年の通常国会にセキュリティ・クリアランスを入れた経済安全保障推進法を提出すると口が裂けても言わないでくれ』と」
この “暴露” に、反町氏は「高市さん、それ……。ありがとうございます(笑)」と苦笑。さらにサイバーセキュリティに話が及ぶと、高市氏はこうも語った。
「サイバーセキュリティは経済安全保障の一環だから、必要な法改正も私の担当にしてくださいと総理に申し上げて、断られてしまいました。ですから、いまサイバーセキュリティの担当ではございません。
ただ、セキュリティ・クリアランスは、どうしても法改正して出したいというのが、私の強い希望です。しかし、内閣府の長は内閣総理大臣でございます。だから自分がやりたい、はい、法律案を書きなさいと役所の人に命令する権利は、私にはございません」
岸田文雄首相との会話を次々に “暴露” したあとで、高市氏は笑顔でこう語って頭を下げた。
「明日クビになったらすいません。ごきげんよう」
略
高市氏の強気な発言を称賛する声は多いが、政治ジャーナリストの角谷浩一氏は手厳しい。
「自分の政治的な思惑だけで発言するなら、『閣僚をやめてくれ』という話になりますよ。もともと前任だった小林鷹之氏の留任が受け入れられず、岸田首相から要請されて『お役をいただいた限りは全力で働いていく』と明言したわけです。
自分の思いどおりにならないからといって、首相との会話を暴露するなら、高市さんだって会話を暴露されても文句を言えません。信頼関係を壊してまで暴露するなんて、“宣戦布告” みたいなものですよ。
暴露するなら大臣を辞任してから言うべきです。『私をクビにしてください』と言うなら覚悟が感じられますが、『明日クビになったらすいません』ですから。覚悟もなく暴露しているのでしょう」
安易な暴露は政治家として致命傷になりかねない。「口が裂けても」言うべきではないのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2173dc76daa7e0b5fb2869bfc0d72419d0aa7f6
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