ロシアの最新鋭戦車を獲得したウクライナが皮肉「持ち主はご連絡を。サインは白旗で」

放置されていたロシア軍の最新鋭戦車T-90M (ウクライナ国防省のツイートより)

地域の大部分からロシア軍が撤退したウクライナのハルキウ州で、ロシア軍の最新鋭戦車T-90M 「プロルイヴ」が完璧な状態で見つかった。シートで保護された車体の横にはロシア軍を示す「Z」の文字が描かれており、操縦席も無傷の状態だった。

ウクライナ国防省は写真を添付した上で「持ち主はウクライナ陸軍に。身元確認のサインは(降伏を意味する)白旗でお願いします」と皮肉を込めてツイートしている。

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■T-90Mとは?「ゼロから戦車を開発して資金を浪費するのではなく……」

T-90M 「プロルイヴ」は、旧ソ連時代末期に開発されたT-90シリーズの最新型だ。2021年8月にロシア陸軍の実戦部隊に引き渡された

国営通信社が運営するウェブサイト「ロシア・ビヨンド」によると、T-90Mを製造するのは国産戦車市場を独占しているロシア企業「ウラル車両工場」。ロシア内外にあるT-90戦車を高度に最新化したもので、メーカーの課題は「ゼロから戦車を開発して資金を浪費するのではなく、20世紀末のモデルをベースに、最新の戦車に匹敵し得る性能の戦車を作ること」だったという。

米誌ニューズウィークは、ロシア国内メディアの情報を元に2022年5月、T-90Mがウクライナ駐留軍に派遣されていると報じていた。

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