旧ソビエト連邦最後の最高指導者で、冷戦を終結に導いたミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領が8月30日に死去した。91歳だった。ロシア国営のタス通信が伝えた。
訃報が伝えられると、元カリフォルニア州知事で、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーさんが自身のInstagramを更新。ゴルバチョフ氏との2ショット写真を添え、その死を悼んだ。
シュワルツェネッガーさんは投稿で、「『自分のヒーローに会うな』という古いことわざがある。これは私が今まで聞いた中で最悪のアドバイスだと思う」と書き出し、ゴルバチョフ氏について、「私のヒーローの1人であり、彼に会えたことは光栄で、喜びだった。彼を友人と呼べたことが信じられないほど幸運だった」と称えた。
1985年にソ連共産党書記長に就任したゴルバチョフ氏は、「ペレストロイカ」(立て直し)として改革を進めた。1989年12月、アメリカのブッシュ大統領(当時)とマルタで会談し、冷戦終結を宣言した。
シュワルツェネッガーさんは「私たちはみな、彼の素晴らしい人生から学ぶことができます」とし、その功績をこう称賛した。
「組織の頂点に立ち、周囲を見渡してこういう知恵と勇気を持つことを想像してみてください。『これは人々のためにならない、誰かが直さなければならない。私でなければ、誰が?今でなければ、いつ?』。ミハイル・ゴルバチョフは旧ソ連でまさにそれを実行したのです」
メッセージの最後には多くの人に向け、こう訴えた。
「もしあなたが、次の世代によりよい世界を残すために影響を与える機会を得たら、ゴルバチョフに思いを馳せ、自分自身にこう問いかけてみてください。『私でなければ、誰が?今でなければ、いつ?』と。私はそうするつもりです」
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ゴルバチョフ氏は「私のヒーローの1人」シュワルツェネッガーさん、2ショット写真とともに悼む【画像】