日本維新の会・共同代表の馬場伸幸氏が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)系の新聞「世界日報」のインタビューに応じたことをハフポスト日本版に対して認めた。馬場氏は、当初のハフポストの取材に対して、「世界日報」のインタビューに応じたことを否定する回答を寄せていた。
馬場氏の事務所では「調べてみたところ、世界日報の取材を受けていたので、回答内容を訂正させていただきました」とコメントしている。
インタビューの事実を認めた上で、馬場氏は世界日報が旧統一教会と関係が深いメディアとは「知らない」とした。しかし、世界日報に詳しい金沢大学法学類教授の仲正昌樹教授は、政治家のインタビューが掲載されることは旧統一教会の関連団体から「自分たちがアプローチしていい人」とみなされる目安になると分析している。
■過去5年間、全国会議員で最多登場だった馬場氏
ハフポスト日本版では過去5年間に「世界日報」にインタビュー・座談会が掲載された国会議員を調べたところ、現職の議員は13人。その中で、馬場氏は最多の3回登場していた。
・2018年1月3日「新春政治座談会 『待ったなし!憲法改正』」
・2020年1月3日「新春インタビュー 2020年どうなる憲法改正」
・2022年1月1日「2022年憲法改正 わが党はこう挑む」
馬場氏に質問状を送付したところ、期限の8月9日に「インタビューもありません」と事実関係を否定する回答があった。10日の記事にもそのように掲載した。
しかし、記事掲載翌日の11日、馬場氏の事務所から新たな回答が送られてきた。「取材依頼があったので対応した」と、一転してインタビューに応じたことを認めた。旧統一教会と関係が深いメディアとは「知らなかった」と説明している。
新たな回答は以下の通り。
■馬場氏の新たな回答
―― 世界日報のインタビュー・座談会に応じたのは、どういう経緯からでしょうか?
憲法改正等、日本の課題に対する取材依頼があった。
―― 世界日報が旧統一教会と関係が深いメディアと知った上で、インタビュー・座談会に応じましたか?
知らない
―― 世界日報にインタビュー・座談会が掲載されたことで、旧統一教会から「自分たちに友好的な政治家」とみなされた可能性があります。そのように旧統一教会から認識されたとしても問題ないでしょうか?
問題のあるなしではなく、取材依頼があったので対応した。
―― 旧統一教会及びその関連団体のイベントに登壇したり、メッセージを送ったことはありましたか?
メディアに公表している通りWFWPの会合に出席した事がある。
―― 旧統一教会及びその関連団体から、政治活動・選挙に関する支援を受けたことはありましたか?
支援を受けたことは無い。
【編註】WFWPとは旧統一教会系の団体「世界平和女性連合」のこと
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
馬場伸幸氏、世界日報のインタビュー「ありません」⇒「取材依頼があったので対応」一転して認める