iPhoneが優れた防水性能を備えていることは有名ですが、時にはスペック以上の耐久力を見せることがあります。中には、iPhone 11を湖に落として約6ヶ月後、持ち主に無事に戻ったという報告もあります。
これについて、iPhoneはなぜ故障しなかったのか、そしてどのようにして持ち主に戻ったのかを、海外YouTubeチャンネル「Mac Address」が解説しています。
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6ヶ月間も水没していたiPhoneはなぜ壊れなかったのか?
スマートフォンのような精密機器と水は相性が悪いものです。そのため、水辺で精密機器を使うときは、不安になります。
電話保険会社によると、夏になると水難事故の請求が80%増加するそうです。もちろん、スマートフォンの保険に加入していればいいのですが、現実には加入している人は少ないです。
しかし、スマートフォンの保険に入っていない場合でも、手元にスマートフォンが戻る可能性があります。今回のニュースでは、ダイバーによって湖に落ちたiPhoneが発見されました。
そして持ち主に戻ったiPhoneの見た目は新品同様です。ただ、よく見てみると所々が錆ついています。また水中から回収した時は、マイクが機能せず、スピーカーの音もこもっていたそうです。しかし、今はまったく問題なく動作しています。当然、充電もできます。
iPhoneを湖に落とした時、持ち主はパニックになったそうです。なぜなら、iTunesやiCloudでバックアップを一切取っていなかったからです。
では、水中に長い間あったiPhoneは、なぜ故障をしなかったのでしょうか。
iPhone 7は、ソリッドステートホームボタンとイヤホンジャックを廃止したことによりIP67を取得した最初のiPhoneです。今回の件で、大きな助けとなったのはiPhoneの防水性能のおかげでしょう。
携帯電話のスペックに記載されているIPコードには、意味があります。最初の数字は固体からの保護レベル、2番目の数字は水からの保護レベルを示しています。
IP11のデバイスであれば、手の接近からの保護が可能で、垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けないことを示します。
IP67であれば、完全な防塵構造であり、水深1メートルであっても30分間浸水しないことを示します。
iPhone XSは、IP68の防水・防塵性能を備えています。IP68は、完全な防塵構造であり、1メートル以上の深さでも浸水しません。そして、 iPhone 11は2メートル、iPhone 11 Proは4メートル、iPhone 12は6メートルの防水性能があります。
ちなみに今回、湖に落としてしまったiPhone 11は、6ヶ月間2メートルほどの深さにありました。例え話として、湖から200個のサングラスを見つけた場合、実際に使える状態で見つかるのは20個くらいだと、ダイバーは答えます。
また、水中で見つけたスマートフォンや精密機器の比率はどうでしょう。まず、GoProであれば、常に動作できる状態で見つかるそうです。
iPhone 11であれば、3台中3台が動作しました。またiPhone Xも問題無く起動したそうです。しかし、8と9は一時的にしか使えず、すぐに電源が切れてしまいました。
オリジナルサイトで読む : AppBank
【感動】iPhoneを湖に落とした人を驚愕させた「6カ月後の奇跡」に心が温まる