「iPhone 14」では、Proモデルでノッチが廃止されるなど、様々なアップグレードの噂が登場しています。しかし中でも大きな変化の1つとなりそうなのが、iPhone 14の衛星通信への対応です。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:MacRumors ,Space Xplore
次世代iPhoneの鍵を握る「衛星通信機能」
経済紙記者のマーク・ガーマン氏によれば、AppleはiPhoneの衛星通信機能の開発に取り組んでいるとのこと。Appleはこの機能をiPhone 13に搭載しようとしていたものの、今年のiPhone 14に延期されたとみられています。
この機能は主に緊急メッセージに限定され、WiFiや携帯電波が届かない場所などで使えるものとなるとされています。これはSMSやiMessageと並ぶ新しい通信プロトコルとなり、グレーのメッセージバブルが特徴になるとのこと。
また、衛星ネットワークを利用して、飛行機の墜落や火災などの重大な緊急事態を報告する機能も搭載される予定です。メッセージの長さも限定されるなどかなり機能は限定的ですが、衛星通信への対応は大きなインパクトを秘めています。
衛星通信を提供するSpaceXは最近、同社のサービス「スターリンク」のライセンスに、2GHzの周波数を追加しようとしていることがFCCへの申請書により明らかになりました。2GHzは、信号が障害物の影響を受けにくく、スマートフォンのような小型デバイスに向いた周波数です。
SpaceX社が提案している小型の携帯端末は、電源にコンセントを必要とする大型アンテナの代わりに使用されることになります。テック系メディア「Space Xplore」は、このモバイルユーザー向けのスターリンクの機能が、SpaceXとAppleのコラボレーションにつながる可能性を示唆しています。
SpaceXによれば、スターリンクのモバイルサービスの遅延は50msと、かなり実用性のある遅延の低さとなっています。このような低遅延は、Appleが求める質の高いiPhoneのサービスを提供するため、必須条件となるでしょう。
当初はiPhoneの衛星通信機能は緊急メッセージに限定されるようですが、今後進化が進みネット接続が可能になれば「携帯電波が届かないからスマホが使えない」という常識がくつがえることとなりそうです。