「ロンドン動物園はおしっこしない」
こんな文言とともに投稿されたのは、展示スペースの中に置かれたハンドバッグの画像。
あるTwitterユーザーが日本時間8月2日に投稿すると、一気に拡散。8月4日朝の時点で6万8千件以上リツイートされ、39万6千件以上のいいねが寄せられている。
投稿で紹介されているのは、イギリス・ロンドンにあるロンドン動物園で展示されているワニ皮のハンドバッグ。この展示の説明には、「シャムワニ」のタイトルとともにこう書かれている。
「このバッグは、東南アジアやインドネシアの流れのゆるやかな川や小川で泳いでいるのが発見されたものです」
「過去75年間で、シャムワニの80%以上が姿を消しました。このワニのように、多くは皮のために違法な野生動物売買の一部として狩られたのです」
London zoo not pissing around pic.twitter.com/C9cxoDCba2
— T🍅M (@sleepy_homo) August 1, 2022
なぜハンドバッグを展示?
ロンドン動物園はハフポストUK版の取材に対し、「この展示は数年前から設置されている」と語っている。今回のツイートをきっかけに一気に注目を集めた格好だ。
ロンドン動物園の爬虫類・両生類の学芸員であるベン・タプリーさんの話として、こう伝えている。
「ハンドバッグは、危機的状況にあるシャムワニの皮から作られたもので、イギリスの空港で没収され、教育目的で使用するためにロンドン動物園に与えられました」
「私たちは、違法な野生動物取引(IWT)が世界中の生物に与えている壊滅的な影響に来園者の注意を集めるために、爬虫類館にこの展示を作りました」
「(ロンドン動物園を運営する)ロンドン動物学協会では、野生動物を保護し、密売ネットワークを標的とした法執行を支援し、IWTの影響を受けている地域社会に力を与え、絶滅の危機にある野生動物の需要を減らすために、政府や地域社会とともに世界的に活動しています」
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
動物園が「ハンドバッグ」を展示 ⇒ 紹介ツイートに39万いいね。一体なぜ?