最新投稿記事

幼稚園児の娘に「がんばれ」と言い続け、“最底辺まで落ちた”親の話。大切なのはたった一つと気づいた【2022年 上半期回顧】

おすすめ記事 (外部サイト)

◆お世話になっているアンテナサイト様
2ちゃんね
アンテナ速報
人気サイトまとめ「まとめようず」
2ちゃんマップ
2ちゃんねるまとめるまとめ
オワタあんてな\(^o^)/

◆お世話になっているまとめサイト様
ろぼ速VIP
カオスちゃんねる
カナ速
VIPPERな俺
ハムスター速報 2ろぐ
ほんわか2ちゃんねる
やらおん
痛いニュース(ノ∀`)
妹はVIPPER

 

Powered by Pinterest

 




 

2022年上半期にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:4月5日)

「他の子と同じように」という意味で、「がんばれ」と何度も言っていたーー。

次女が幼稚園に通った3年間で、「母親として最底辺まで落ちて勝手に病んだ話」を描いた漫画が多くの共感を集めています。

クリエイターで作者のぽにぽにママさん@poniponi_mum)は、ハフポスト日本版の取材に「私のように後悔する人が一人でも減りますように。悲しい思いをする子どもが一人でも減りますように」との思いを明かします。

漫画に描いたのは、ぽにぽにママさんの次女きゅーぴーさんが幼稚園を卒園するまでの3年間の話です。

療育に通うきゅーぴーさんは、幼稚園に入って1年間は「ワケもわからないままとにかく一生懸命がんばって」いました。

年中になると園の活動を全て拒否するようになり、先生もお手上げ状態に。家でも赤ちゃんみたいになってしまいました。

そんなきゅーぴーさんに対し、ぽにぽにママさんは当初怒っていましたが、「今私がやるべきことは全力で甘やかすことだ」と悟り、「覚悟を決めて存分に赤ちゃん扱い」しました。

「泣いていいよ、ダメじゃないよ」

ここからきゅーぴーさんは少しずつ落ち着くように。

<乗り越えた、もう大丈夫。他の子と同じようにできる>

ところが年長になったある日、きゅーぴーさんが泣いてしまい集合写真に入れなかったと園側から説明されました。

<もう年長なのに?まだこれ?>

精神的に追い詰められていったぽにぽにママさん。

次女の前で笑わない日が続くようになりました。

「もうつかれた」「ひどいことばっかり言ってしまうんだよツライよ」

夫に気持ちを吐き出し、朝の幼稚園送りを代わってもらうようにしました。

すると随分と心が楽になり、徐々にメンタルが回復していったといいます。

次女に関するしんどいことや自分の不甲斐なさについては、療育の先生や他のママに聞いてもらい、助けられました。

そして迎えた、卒園の日。

卒園証書を受け取ったきゅーぴーさんは、ぽにぽにママさんのもとに寄ってきて「ようちえん がんばったよ」と伝えました。

「きゅーぴーちゃんは、いつだってがんばってた」。そう気づいたぽにぽにママさん。

「ただいっぱい かわいいって 大好きって いっぱいえらいねって ただそれだけしておけば良かった」

「この3年間を絶対に忘れない。きっとまた間違える。でも諦めずに今度はママががんばるね。卒園おめでとう」

◇ ◇

ハフポスト日本版は、ぽにぽにママさんにメールで取材。きゅーぴーさんが卒園するまでの3年間の心境や、子育てで同じような思いに悩んでいる人に向けて伝えたいことなどを聞きました。

追い込まれていった

―次女さんとご自身の3年間について、漫画で描こうと思ったきっかけは何でしょうか

いつも漫画や絵日記にする理由は「忘れないように」です。

忘れないように思っていても、当時の気持ちなどは忘れてしまうんですよね。テキストでも良いのですが、漫画にすることでより鮮明に思い出せるので、今の感情を忘れないうちに急いで漫画にしました。

―「他の子と同じように」という意味でがんばれ、と次女さんに伝えていた当時、どのような思いでそう伝えていたのでしょうか

今考えるとなぜそこまでこだわっていたのか分からないのですが、発達が少し遅れているかも?と感じて療育にも通っていたのに、なぜか「幼稚園にさえ入ってしまえば大丈夫」と思っていました。きっと色々あるだろうと分かるはずなのに、なぜだか大丈夫と思ってしまったんです。

実際年少のときは特に目立ったこともなく過ごしたので、年中になってからの荒れようにかなり驚き、戸惑いました。年少のときよりも成長しているはずなのに、後退しているように見えてしまった。幼稚園から毎日のようにできなかったこと、泣いたことの報告がありました。

それでもお迎えに行くとケロっとしていたので、「私がしっかりと言って聞かせないといけないのではないか」と完全に勘違いしてしまいました。

次女は次女なりに色々感じたり考えたりしていたはずなのに、そこに考えが至らず「なんとかしないと」と焦ってしまいました。

他のお母さんからも「今日次女ちゃん泣いてたけど何かあったの?」と言われることも多く、「またか…」と段々しんどくなっていき、勝手に追い込まれていきました。

改善の方法が「言い聞かせること」しか分からなかったんです。

正解かは分からなかったし不安しかなかったのですが、(年中で)甘やかすことに方針転換してなんとか切り抜けることができました。

そして年長でまた勝手に「大丈夫」と油断してしまいました。次は小学校なのに…と更なる焦りがあり、耐えきれず大爆発してしまいました…。

まわりの子は5歳児らしくしっかり成長しているように見えたので、とにかく勝手に焦ってしまっていました。今思えば他の子だって色々とあったのだろうと思うのですが。

「朝の送りをやめる」というカード

―メンタルが徐々に回復したのは何が大きく影響しましたか

夫に朝の送りをお願いしたことが一番大きかったです。

笑えなくなった時、とにかく今の状況は明らかにヤバいと感じました。

ここから脱却するにはどうしたら良いのか考えた末、苦肉の策として「夫に朝の送りを代わってもらう」というカードを切りました。

そんなことで何が変わるとも思っていませんでしたが、自分でもびっくりするほど心が軽くなりました。

療育先のお友達にこの話をしたときに、その方はプレ幼稚園の時に私と同じような状態になったから幼稚園はバス通園できるところにしたと言っていました。送迎をやめるというだけでもメンタルにとって良いのだと初めて知りました。

心が落ち着いている間に、これからどうするべきか、考え方をどう変えていくべきかをずっと考えていました。自分の好きなことをする、散歩をする、他と比べない、人と話す、次女には次女の人生…など様々なことを考え、思考を変えていくよう努めました。

―「ようちえん がんばったよ」という次女さんの言葉を聞いたとき、どのように感じましたか

頭が真っ白になりました。みんな思い思いのメッセージをママやパパに伝える中、次女は「ようちえん、がんばったよ」だった。

ずっと「がんばれ」と言ってきたから、次女は彼女なりにずっとずっとがんばってきた。だから次女は、私が一番喜ぶメッセージは「ようちえん、がんばったよ」だと思ったのでしょう。

実際にがんばったし、幼稚園はがんばらなければならないところだと思いながら通っていた。私のせいでそんなことになってしまった。

席に戻った瞬間に、年少で入園したての小さくて丸々していた頃から現在までが一瞬で脳内に流れて、私はこの3年間何をしていたのだろうと愕然としました。

後悔の気持ちで泣いていたのは、あの場で私一人だっただろうと思います。

後悔する人が一人でも減るように

―共感して涙を流したり、子どもに攻撃的になってしまう自分を重ねたりと、漫画に対して様々なコメントが寄せられています。大きな反響が集まっていることを、どう受け止めていらっしゃいますか

こんな漫画を描いて投稿して何がしたいんだろうなと自分でも思ったのですが、キラキラの卒園話が溢れるタイムラインに私の自分が最低だった話がひとつあっても良いだろうと、あまり拡散されないようにハッシュタグもつけず変な時間に投稿しました。それがあんなに反響があってかなり驚きました。

そこには、泣きながら「これはわたしの話だ」と言っている人がたくさんいました。自分の幼稚園・保育園といった狭い世界には自分と同じような人がいなくても、みんなが読める漫画にしたことで、日本のどこかに同じような人がいると分かり、それだけでも気持ちが救われたりするんだと知りました。

今同じ気持ちの人、昔同じ気持ちだった人、みんな泣きたかったのだろうと思いました。たくさんわが子を傷つけてしまってみんな悲しかった。たくさんの「描いてくれてありがとう」という言葉がずっと胸に刺さったままです。

「入園前に読めて良かった」といった声や、「何回も読み返している。子どもに優しくできるようになった」というコメントもあって、それだけでも描いて良かったと思いました。コメントは「うんうん」と頷き、泣きながら読ませていただきました。

3年間はもう戻りません。私のように後悔する人が一人でも減りますように。悲しい思いをする子どもが一人でも減りますように。人を変えることはできないけど、自分を変えることはできる。

望みは子どもが笑っていてくれることだけなので、難しくてもありのままを認めて、前を向いて一緒にがんばっていこうという気持ちです。

きっと大丈夫。

<取材・文=國崎万智@machiruda0702/ハフポスト日本版>

…クリックして全文を読む

オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
幼稚園児の娘に「がんばれ」と言い続け、“最底辺まで落ちた”親の話。大切なのはたった一つと気づいた【2022年 上半期回顧】

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。