出会い系サイトが「孤独なウクライナ人女性」にフォーカスした広告を掲載し、削除処分を受けた。
イギリス広告基準協議会(ASA)は出会い系サイト「SofiaDate」の広告を調査し、今後の広告に不快感を与えるような内容が含まれないよう同社に指示した。
イギリスの南西部ドーセットの地元紙「Dorset Echo」のウェブサイトに掲載された最初の広告には、バルコニーに座った女性の画像に『ウクライナ人女性。たくさんの孤独なウクライナ人女性に出会おう。孤独を忘れ、幸せになろう」と書かれていた。
2つ目の広告はスコットランドの新聞「The National」のウェブサイトに掲載され、同じ画像に「ウクライナ人女性。世界中のシングルを理想のパートナーと繋ぐ…」との文が添えられていた。
3つ目もまた「The National」紙に掲載され、夕日を背景に立っている女性の画像に「ウクライナ人女性…Sofiadate.com」と書かれていた。
ウクライナでは戦争が続き、激動の時代にある中、このような広告はウクライナの女性や国家に対して無神経であると判断された。
ASAはこれらの広告が不快とされる1つの理由として、広告画像の女性が読者に性的興味を持たせるように描かれている点をあげた。
「このような服装をしたウクライナ人女性にフォーカスし、彼女たちの孤独に言及することで、彼女たちの弱さを強調し、それを性的アピールに結びつける効果があったと考えています。そのため、この広告は深刻な不快感を与える可能性があると判断しました」
SofiaDateは、一連の広告を削除し、ASAのガイドラインを遵守するため他の広告も確認すると述べた。
また、広告が掲載された新聞のThe Nationalと、Dorset Echoを保有するNewsquest Media Groupは、男性の視点からの女性の描写が潜在的に性差別的であったが、表向きには一般的な出会い系サービスの広告であった、と述べた。
また広告は、ウクライナでの戦争について言及しておらず、党派的でもなく、ウクライナの女性や人々に同情していない訳でもない、と述べた。
しかし彼らは、再考の末、同広告が売春や人身売買の広告を拒否するという会社の方針と矛盾しているとも見られるとし、新聞からそれらの広告を削除した。またNewsquestのネットワークから広告主をブロックするという。
SofiaDateにもコメントを求めているが、記事執筆の時点で返答はもらえていない。
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「たくさんの孤独なウクライナ人女性に出会おう」出会い系サイトの広告を削除へ イギリス