夏の大三角を形作る「おりひめ星」と「ひこ星」は、日が沈む頃にはすでに東の空に現れており、深夜には南の空高くに昇ります。
短冊に願い事を書いたら、おりひめ星とひこ星を探して空を見上げてみてください。
1年に12~13回見える満月のうちで、最も大きく見える満月のことを『スーパームーン』と呼ぶことも。今回は7月13日(水)の宵から14日(木)明け方が、スーパームーンとなります。
アストロアーツによると、今年最小の満月(1月18日未明~明け方)と比較すると、見かけの直径は約12%変化するとのこと。ただ、肉眼では大きさの変化はわかりにくいとのことです。晴れたら空を見上げて、お月さまの大きさを確認してみてください。
農事暦(The Old Farmer’s Almanac)によると、アメリカでは7月の満月を「バックムーン(Buck Moon/男鹿月)」と呼ぶことがあるそうです。
7月は雄ジカ(=バック)のツノが生え変わる時期であることから、この名前がつけられたと言われています。
7月15日(金)~19日(火)にかけては、土星と木星のそばを月が通り過ぎていきます。月は15日(金)夜~16日(土)明け方に土星と、18日(月)夜遅く~19日(火)明け方に木星と接近するため注目です。
▼昇る時間(東京)
・15日(金) 月と土星が接近
月 20:38、土星 20:35、木星 22:32
・18日(月) 月と木星が接近
月 20:17、土星 20:23、木星 22:20
7月21日(木)の深夜、月が火星を隠す「火星食」が起こります。前日20日(水)に下弦を迎えた月に、0.3等の火星が月の光っている縁から潜入し、暗くなっている縁から出現します。
今回の火星食は、月の出の前後の時間帯に起こります。月の出が早い地域では火星食の全行程を見られますが、月の出が遅い地域では火星食を見ることはできません。
関東の大部分や中部、近畿、中国、四国では、火星は隠れた状態で月が昇ってくるため、出現のみ見ることができます。
九州や沖縄は火星食の終了後に月が空に昇るため、残念ながら火星食を見ることはできません。
火星食が見られる地域でも地平線付近で起こるため、東の地平線が見晴らしの良い場所から観測をお楽しみください。
次回、日本全国で見られる火星食は2024年5月5日ですが、白昼の現象のため、観察するの難しい見通しです。
26日(火)明け方には細い月が金星の上方に見え、27日(水)明け方には最接近して金星の左側に見ることができます。
▼昇る時間(東京)
・26日(火)
月 2:03、金星 2:54
・27日(水)
月 2:53、金星 2:56
極大日の30日(土)はほぼ新月のため、今回は月明かりの影響がない好条件で観測ができます。
毎年7月中旬から8月中旬頃に活動し、活動のピークがなだらかな流星群です。今回の一番の見頃は極大日の30日(土)深夜~31日(日)明け方ですが、天気の関係などで観測が難しい場合は、前後数日の晴れた日にお楽しみください。
やぎ座α流星群の活動も同日に極大を迎えるほか、ペルセウス座流星群を含め複数の流星群も活動しています。このため、アストロアーツによると、空の条件が良いところで1時間あたり15個程度の流星を見らえるチャンスがあるとのことです。晴れたら、流星を探して空を見上げてみてください。
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