富豪たちが動物のマスクをかぶって高みの見物、ということにならなければいいが……。
ネットフリックスは6月14日、大ヒットシリーズ「イカゲーム」をベースにしたリアリティー番組「Squid Game: The Challenge(イカゲーム:難題)」の制作を発表した。
プレスリリースによると、参加者は456人で「人生を変える456万ドル(約6億1600万円)」の報酬を手にするため、様々なゲームで競い合う。
参加者たちが挑戦するのはオリジナルの番組にヒントを得たゲームだけではなく、新たに追加されるものもあるという。
「競争相手が排除されていく中で、参加者たちの戦略や提携、そして人格が試される」とプレスリリースには説明されている。
ネットフリックスによると「非常にリスクが高い」内容になるという。ただし、オリジナル番組のように殺されることはなさそうだ。「このゲームの最悪の運命は、手ぶらで家に帰ること」と書かれている。
ネットフリックスは現在参加者を募集しており、英語を話せる人であれば世界中誰でも応募できる。
Netflixオリジナルシリーズとして歴代1位の視聴数を記録したイカゲームは、すでにシーズン2の制作も発表されている。
ついにリアリティ番組の制作にも青信号が灯ったことになるが、「元々の番組の核心が見失われる」と危惧する声もある。
イカゲームのシーズン1は、貧富の格差について警告する内容だった。金銭的に困窮した人々が、大金を手にするために、子どもの遊びで競いながら殺し合う。その様子を、裕福な人々がエンターテイメントとして楽しむ。
イカゲームのファン・ドンヒョク監督は「VIPの一人はドナルド・トランプ前大統領に似たキャラクターだ」とも明かしている。
またネットフリックスは5月に、150人を解雇した。リアリティー番組制作発表後、SNSにはさまざまな意見が投稿されている。
David Burgeさんのツイート:ネットフリックスはこれで次の解雇をするのでは
gryphoneerさんのツイート:
ファン・ドンヒョク監督:イカゲームは教訓として作りました
ネットフリックス:ついに、私たちは反資本主義の風刺であるイカゲームから、イカゲームのリアリティーショーを作りました
Shepherdさんのツイート:次はバトル・ロワイアルかハンガー・ゲームですか?
Jack McBryanさんのツイート:ネットフリックスは自分達の番組をよくわかっていないようだ。ネットフリックスの幹部たちが文字通りイカゲームのVIPになる
paulさんのツイート:これはイカゲームで排除されかけて逃げる私
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「イカゲーム」ついにリアリティ番組に。SNSに皮肉の声が続出した理由とは?