体育や部活動、学校での「マスク着用」は今後どうなる?夏場は「熱中症対策を優先」と政府が対処方針

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政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は5月23日、学校生活や「部活動」における生徒や児童のマスク着用について、基本的な対処方針を示した

方針では、十分な距離が確保できる場合や「体育」の授業ではマスクの着用は必要はないとされた

夏場においては「熱中症対策」を優先

政府は20日、マスクの着用について政府の見解を発表。屋外でのマスク着用が必ずしも必要でない場合や、子どものマスク着用をめぐる政府としての見解を示していた。

例えば、ランニングなど離れて行う運動や、鬼ごっこのような密にならない外遊びなどは屋外で2メートル以上を目安として他者との距離が確保できる場合はマスクの着用は必要ないと指摘された。

23日には対処方針の内容が追加された。それによると、身体的距離が十分に確保できないときは児童・生徒にマスクの着用を指導するという。

その上で、「地域の実情に応じつつ、十分な身体的距離が確保できる場合や体育の授業ではマスクの着用は必要ない」とされた。

また、暑さ対策の観点に触れたマスク着用についても言及された。

気温や湿度や暑さ指数が高い夏場は「熱中症対策を優先し、 マスクを外すこと等を指導する」とした。東京都心ではすでに気温が25度以上の「夏日」となる日も出てきていて注意が必要だ。

その上で、「運動部」の活動でのマスクの着用は、体育の授業における取扱いに準じつつ、「接触」を伴うものをはじめ、活動の実施にあたっては各競技団体が作成するガイドライン等も踏まえて対応するという。

また、練習場所や更衣室等、食事や集団での移動にあたっては、マスクの着用を含めた感染対策を徹底するとしている。

一方、吹奏楽など特定の文化部活動に対する記述はなかった。

吹奏楽では使用する楽器によって演奏時に飛沫が飛散してしまう可能性があるとして、ヤマハが実証実験を行っている。それによると、トランペットやソプラノリコーダーの水抜き・唾抜きといった手入れでも、飛沫が飛ぶ可能性が観測されている。

楽器店では、装着しながら管楽器を演奏できるマスクも販売している。

大阪音楽大学ではオーケストラを編成する授業時に、トランペットとトロンボーンは前方の演奏者との距離を最低でも1.5m(可能な限り2m)確保するなど感染対策を講じている

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