約70年前に結婚の約束を交わした日本人女性に再び会って、真実を伝えたいーー。
アメリカ・アイオワ州在住、91歳のデュエイン・マンさんは5月頭、Facebookにそんな内容のメッセージを投稿した。その日本人「ペギー・ヤマグチさん」との思い出を細かく綴った内容は広くシェアされ、国内外のニュースメディアにも多数取り上げられた。
【これまでの経緯はこちら】
真実を伝えたい。約70年前に結婚の約束を交わした日本人女性を探しています】
それから約10日後、「ペギーさんらしき人を見つけた」とマンさんのFacebookにコメントが寄せられた。
コメントを投稿したのは、テレビ製作のリサーチャーをしており、人探しの経験があったカナダ在住のテレサ・ウォンさん。
ペギーさんと何の繋がりもなかったというが、ハフポスト日本版の取材に対し、Instagramで友人からシェアされた記事を見て「見つけられるかな、と興味を持った」と語った。
当時よくあったという新聞の結婚報告記事を探そうとオンラインアーカイブで彼女の名前を調べたところ、見事にそれらしき人物にヒット。
1956年2月3日のミシガン州のローカル新聞『The Escaaba Daily Press』には、結婚して東京から渡米したアヤコ・“ペギー”・ヤマグチさんについての記事が掲載されており、結婚した夫の名前、過去働いていた羽田の下士官クラブについても記されていた。
そこでペギーさんの結婚後の名前がわかったウォンさんは、さらにネットサーチを進め、最終的にオンライン住所録でペギーさん夫妻の電話番号を見つけ、マンさんに情報を伝えたという。
その後いくつかの過程を経て、ペギーさんの息子リッチさんとマンさんの息子ブライアンさんが電話で連絡を取り始め、その女性がマンさんが探していた「ペギー・ヤマグチ」さんであることを確認。現在マンさんと同じ91歳だというペギーさんとマンさんの再会を実現させようと決意した。
ーーそして2022年6日1日、約70年の時を経て、マンさんはペギーさんに会いに行く。
マンさんの住むアイオワ州からペギーさんのいるミシガン州までは、車で1000キロ以上のドライブとなる。63歳の息子ブライアンさんと共に、数日かけて移動する予定だ。
ブライアンさんはこの再会の旅の一部始終を動画で記録するという。
【記事を掲載後、ハフポスト日本版にも情報や調査方法の提案などのメールが寄せられました。調査にご協力いただいた皆さま、どうもありがとうございました。ハフポスト日本版では、再会についても報告する予定です】
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
【続報】約70年前にマンさんが結婚の約束を交わした日本人女性が見つかりました。