ロシアの隣国であるフィンランド政府が5月12日、北大西洋条約機構(NATO)に加盟申請する立場を明らかにした。
旧ソ連との戦争を経験したフィンランドは冷戦期から中立政策を取り、NATO加盟を避けてきた。しかし、2月に始まったロシア軍のウクライナ侵攻を受けて安全保障への脅威が高まる中で決断した格好だ。
ニーニスト大統領とマリン首相の共同声明が大統領府の公式サイトに掲載された。声明全文の日本語訳は以下の通り。
この春、フィンランドのNATO加盟の可能性に関する重要な議論がなされました。
議会と社会全体がこの問題に関する立場を確立するには時間が必要でした。NATOとその加盟国、そしてスウェーデンと緊密に国際的な連絡を取るには時間が必要でした。私たちは議論の時間を与えたいと考えていました。
意思決定の瞬間が近い今、私たちは議会内のグループや政党に情報をもたらすために、公平な見解を述べます。
NATO加盟はフィンランドの安全を強化するでしょう。NATOの一員として、フィンランドは防衛同盟全体を強化するでしょう。フィンランドは速やかにNATO加盟を申請しなければなりません。
この決定を下すためにまだ必要な国の措置が、今後数日以内に迅速に行われることを願っています。
サウリ・ニーニスト(フィンランド共和国大統領)
サンナ・マリン(フィンランド首相)
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
フィンランドは「NATO加盟申請すべき」首脳が表明。ウクライナ侵攻を受けて決断【声明全文】