低気圧や前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、今日26日(火)の午後になり九州や中国地方などで雨雲が発達しています。4月としては記録的な激しい雨となった所もあり、この後も大雨に警戒が必要です。
前線に伴う雨雲の帯が西日本から東北に広がってきました。
非常に湿った空気によって特に発達した雨雲が九州や中国地方を通過中で、局地的には1時間に40mmを超えるような激しい雨を降らせています。1時間の最大雨量は福岡県八女市・黒木で42.0mm、島根県大田市では29.0mmを観測。いずれも4月としての観測史上1位の記録を更新しました。
15時45分時点で佐賀県に大雨警報、島根県には大雨警報と洪水警報が発表されています。
今夜にかけては前線の南下に伴って激しい雨の範囲が九州南部や四国、東海などに移っていく見込みです。
地形の影響が加わる九州東シナ海や山口県周辺、高知県の山沿い、紀伊半島の南西斜面、東海の山沿いなどでは総雨量が200mm前後の大雨が予想され、雨雲の動きが遅くなった場合はさらに増えるおそれがあります。
道路冠水や河川・用水路の増水、土砂災害などの危険性が高まりますので、警戒が必要です。
また、低気圧が通過する東北でも激しい雨となるおそれがあるので、十分に注意をしてください。
前線は明日27日(水)の未明から朝にかけて関東付近を通過する予想で、通勤・通学の時間帯が雨のピークと重なります。東京都心周辺でも活発な雨雲が通過するタイミングでは一時的に土砂降りの雨になる見込みです。
前線の通過前後では沿岸部を中心に風が強まるため、横殴りの雨になることもあります。普段よりも通勤や通学に時間がかかる可能性がありますので、最新の情報を確認の上、余裕を持ってお出かけになってください。
低気圧が発達する影響で北海道から東北北部は広い範囲で強風に見舞われ、沿岸部では瞬間的に30m/sを超えるような暴風となるおそれがあります。
暴風によって交通機関に乱れが生じたり、飛来物などによる被害が懸念されますので、雨だけではなく風に対してもしっかりと警戒をしてください。
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4月としては記録的な激しい雨も。関東は27日の通勤・通学時間に風雨のピーク