テレ朝・松尾由美子アナの涙を海外メディアも報道。「勇気を称えるメッセージがネットにあふれた」​​

「悔しい思いで読んでしまいました」

テレビ朝日の松尾由美子アナウンサーが4月19日、報道番組『スーパーJチャンネル』の放送で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に関するニュースを読んだ後に涙を見せ、こう声を震わせた。

このことに対し、SNSでは理解する声や励ましの声が数多く寄せられたが、海外メディアでも報道されている。

テレビ朝日の松尾由美子アナウンサー

イギリスの大衆紙「Daily Mail」のオンライン版は4月22日、「日本のニュースキャスターが、ブチャの大虐殺を監督した部隊にプーチンが名誉勲章を授与されたと報じ、生放送中に泣き崩れ、視聴者に『それを読んでとても悔しかった』と語った」との見出しとともに、視聴者の反応などを伝えた

記事では、状況を説明した上で、インターネット上の声を伝えた。アメリカの掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit」では、「日本人が人前でこのような姿を見せることは、大変なことだ。あの女性は聖人であり、我々は彼女を褒めるべきだ」「外見も内面も美しい女性だ。神に祝福された女性だ」などと投稿されていると伝えた。

また、インドのニュースメディア「NDTV」でも、「日本のキャスターが、プーチンがブチャの虐殺を監督した軍隊を称えるというニュースを読んで泣き崩れる」との見出しで報道し、「松尾アナと同じように涙を流したというユーザーもいた」などとネット上の反応を伝えていた。

ウクライナのニュースを英語で伝えている「UkraineWorld」のTwitterも4月22日、「日本のテレビ局の司会者が、プーチンがブチャの虐殺の責任者のロシア兵を表彰したと発表したことを伝えた後、涙ぐんでいる」と、動画つきで投稿した

https://twitter.com/ukraine_world/status/1517200101567049728?ref_src=twsrc%5Etfw

この投稿には1万1千件の「いいね」がつき、松尾アナへの共感のコメントなどが寄せられていた。

「ニュースキャスターは自分の感情や気持ちをコントロールしなければなりませんが、私たちのように心があり、時には悲しみや心の痛みをコントロールできないことがある」

「冷静さを失ってしまったことを謝罪していますが、この瞬間に自分を落ち着かせることができたのは素晴らしいことだと思います」

「日本人は広島と長崎を経験しました。彼らは、おそらく地球上のどの国よりも、戦争の恐ろしさを知っているのです」

どんな状況だった?

松尾アナが涙したのは、「プーチン大統領がロシア軍の部隊を英雄的行動と讃え名誉称号を授与」というニュース速報を読んだときだった。

「プーチン大統領は部隊について偉大な英雄的行動と勇気を祝福し特別軍事作戦の手本となるような存在だとして称えています」と読んだ直後、「VTRでもお伝えしましたが、製鉄所にいまだに多くの市民が残っています」と伝える際に声を震わせていた。

「ごめんなさい。失礼しました」と鼻をすすりながらも続けて進行を続けようとしたものの、「ごめんなさい、ちょっとさっきの授与のニュースが悔しい思いで読んでしまいました」とコメント。感情的にニュースを伝えたことを謝罪した。

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