「#KuToo」運動の呼びかけ人・石川優実さんの著書にツイートを掲載され著作権が侵害されたなどとして、ツイートの投稿者が石川さんと出版社に対して損害賠償や出版差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が、知財高裁(大鷹一郎裁判長)であった。
知財高裁は「ツイートの掲載の仕方は、公正な慣行に合致する」などとして、原告側の請求を退けた一審の地裁判決を支持し、控訴を棄却した。判決が言い渡されたのは3月29日。
石川さんは、ハイヒールやパンプスなどを職場で強制することを「#KuToo」のハッシュタグで批判する運動の呼びかけ人。著作の中で「#KuToo」運動や石川さんを批判・非難するツイートを「クソリプ」と称し、それに対する石川さんの反論のツイートと解説を一緒に掲載していた。
この訴訟では、ツイート掲載の仕方や、ツイートを批判した石川さんの反論や解説の内容が違法かどうかが争われていた。
知財高裁は判決で、反論ツイートや解説の内容を「社会通念上許される限度を超える侮辱行為に該当するということはできない」などと認定した一審判決を支持。ツイート掲載の仕方については「公正な慣行に合致する」と結論づけた。
石川さんは判決後に記者会見を開いた。
Twitter上での自身への批判的な言動・嫌がらせや、それに対して反論や声をあげることについて「気にしなければいい、見なければいいとすごく言われた」と説明。
「裁判の結果が出るまで、ミソジニー(女性嫌悪)や女性蔑視がなかったのか。この問題を認識してもらって、私個人の問題に矮小化しないでほしい」とも訴えた。
原告の代理人弁護士は、ハフポスト日本版の取材に「判決については不服があるが、上告するかは検討中」とコメントした。
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石川優実さんの書籍にツイート掲載。著作権法違反などを訴えた投稿者の控訴棄却(知財高裁)
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